高速通信のオン・オフは、アプリからワンタッチで設定できる。あらかじめ、App StoreからIIJmioの「みおぽん」というアプリをダウンロードしておき、IDとパスワードを入力しておこう。あとはアプリを開き、スイッチを切り替えるだけだ。このアプリからは、高速通信をオンにした状態とオフにした状態で、それぞれどの程度容量を消費したのかも確認できる。
ちなみに、IIJmioには「バースト転送」と呼ばれる機能があり、低速時でも、通信開始時の数秒間だけは制限がかからない。そのほうが、全体の通信を、効率よくさばけるためだ。結果として軽いサイトなら、高速通信をオンにしたときと、あまり変わらない時間で表示されることもある。手動で設定を変更するのが少々手間だが、データ容量を効率よく使えるため、ぜひ覚えておきたい。
3.海外事業者と契約し、ギガの“ちょい足し”も
eSIMはオンラインで契約が完結するため、物理的なSIMカードと違い、場所を選ばないのがメリットだ。極端な話、日本にいながら、海外の通信事業者と契約することもできる。海外事業者の中には、日本で使える料金プランを用意しているところもある。
海外契約の場合、日本での接続が国際ローミングになってしまうため、遅延が国内事業者の回線より大きくなってしまうが、その点に目をつぶれば、国内の通信事業者に固執する必要はない。とはいえ、日本語に対応している海外の通信事業者は少なく、言語の壁がネックになる。
オススメは、フランスに拠点を構えるUbigiだ。同社はNTTコミュニケーションズ傘下の格安スマホ事業者で、日本語のサイトも用意している。FAQまでしっかり日本語で公開されているため、安心して契約できる。日本国内用のプランの場合、プリペイドは4ドルで500MB。有効期間は1日と短いが、月の最終日に容量を使い切ってしまったときに契約するにはいいプランだ。
先に挙げたように、大手通信事業者は容量の追加が1GBあたり1000円のため、UbigiのeSIMを設定し、そちらに切り替えれば、半額以下で済ませることができる。日本ではauの回線につながるため、ドコモやソフトバンクを使っているユーザーが、圏外のときなどに、一時的に契約してもいいだろう。
もちろん、海外の通信にも対応する。大手キャリアの国際ローミングを使うより割安になるため、とりあえずUbigiのプロファイルを設定しておき、必要なときだけプランを買い足すようにしてもいい。Ubigi以外にもeSIMに対応した通信事業者は徐々に増えており、簡単な英語さえ読めれば、日本から契約できるケースは多い。たとえば、香港の通信事業者である「3香港」には、138香港ドル(約1890円)で10日間、1日500MB使えるeSIM専用のプランがある。これも日本で契約でき、ギガ不足のとき便利だ。対象端末は最新のiPhoneに限定されるが、今後、徐々に増えていくことが想定される。今から覚えておいても、損はないだろう。
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