なぜ若者は「河野太郎外相」を高く評価するのか

政治家のSNS活用が人気に影響し始めている

原田:そうなんだ。安倍首相は確かに情報発信をほかの政治家より熱心にやってきたイメージはあるね。情報発信をしていない政治家もいるし、KYな情報発信をしてしまっている政治家も多くいるから、より差がつきやすいのかもしれないね。僕たちのところへお越しいただければ、いろいろアドバイスもできそうです(笑)。

須藤:私は安倍首相への親しみからの行為ではないと思います。とくに若者の間で安倍首相への親しみがほかの政治家より強いことはないんじゃないかと思います。

安倍さんへのリプライを見ていると、あれは単なる「クソリプ」遊びのようなもの。「どうせいちいちクソリプしても返事が返ってくるわけじゃないし」という思いから、お偉いさんと自分が画面上で友達のようなやりとりをしている面白さを楽しんでいるのではないかと思いました。

例えば、友達と撮った写真のタグ付けをわざと海外セレブや芸能人にする若者がいます。SNS上で有名人と友達みたいにしてるノリが楽しい的な感じだと思います。

原田:まあ、確かにそれが大きい面もあるのかもしれないね。相手の地位や名声に権威があればあるほど、距離が遠ければ遠いほほど、そうした遊びは面白くなるのかもしれないね。

じゃあ、麻生太郎副総理はどうだろう?

富山:今、いちばん若者が見ないであろう「ホームページ」しか運用していません。検索しないと出てこないので、政治や麻生副総理にそもそも興味を持っている人しか見ないと思います。質素だし投稿も滞っているので、若者はまず見ないと思います。もしSNSを使っていれば、ハッシュタグやリツイートによって、幅広い層に伝えることができると思います。

原田:このSNS時代にHPだけしか持たないっていうのは、国民に自ら情報を伝えようと思っていない閉じている人、という見方をされてしまうんだね。

まあ、炎上リスクもあるし、短い言葉では複雑な政策が伝わりにくかったり、きっといろいろな現実問題があるとは思うんだけど、でも、SNSの普及によって政治家と国民の距離が縮まる時代になったんだから、基本的には政治家はSNSをやったほうがいいんだろうね。

数年前、僕はスウェーデンとデンマークの若者を対象にマーケティング調査を実施したのだけど、北欧の政治家って国会に自転車通勤している人も多く、学生が道端で自転車に乗っている政治家を呼び止めて、「あの政策について教えてほしい」なんて話しかけ、政治談義をする、なんてことが本当によくあるそうなんだ。インタビューした学生さんたちも、政治家との距離の遠さを感じない、って話していたのが印象的でした。

SNSだけがその解決法ではないけど、日本も学生と政治家の距離が普段からもっと縮まると、若者の政治離れが緩和されていくかもしれないね。

小泉進次郎がTwitterをしないナゾ

須藤:私、小泉進次郎さんがTwitterをやってないのが意外でした。

原田:数年前に小泉進次郎さんと雑談したときに「原田さん、Twitterやったほうがいいかな?」と相談を受けたことがありましたが、いまだにやっていないということは、あれだけ熱心に情報発信について考えている人だから、何かを気にしているんだろうか。

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