「自民党のSNS」に若者がひとこと言いたいワケ 若者との接点を作るにはどうしたらいいか?

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丸山:公明党は2017年衆院選のとき、候補者一人ひとりのポスターと一言公約をインスタにアップしていますが、これだったら読むかな。選挙ポスターって街中に貼ってあっても、あまり公約を読んだりしないので。ポスターそのままじゃなくて、ちゃんとインスタ用の正方形にリサイズしてますし。そこは高評価です。

原田:できたり、できなかったりしているんだね。まだ確立されていない、ということなんだろうか。

松崎:立憲民主党はインスタを始めたらうまくやりそうだと思います。Twitterの画像の作り方が上手なので。

原田:Twitterの作り方がうまいのに、インスタの重要性に気づいていないというのは皮肉なものだね。

そもそも若者があまり使ってないFacebook

原田:この中で、Facebookを普段から使ってる人は? 

(6人中、2人が手を挙げる)

原田:やはり他のSNSより少ないように感じるね。Facebookは利用層が中年化していて、若者があまり使っていないと言われているけど……。

松崎:立憲民主党のFacebookを見てみると、1行目に絵文字を使っているところがいいなと思いました。Facebookは長い文章が投稿されがちでとっつきづらいんですが、絵文字が入ると、とりあえず目を通してみようかなという気になります。

原田:最年少、17歳の堀井さんは?

堀井:Facebookをやったことがないし、周りでもやっている高校生を見たことがないので、そもそも開き方がわからなくて……すみません。

浅見:共産党は、Twitterでは取り上げない海外ニュースをFacebookでは積極的に取り上げてますね。海外のメディアにも関心がありますという姿勢の打ち出しは、個人的にはポジティブな印象です。

原田:その共産党はこの3月にTikTok(ティックトック)にアカウントを開設していて、ダンス動画がネットで賛否両論議論になっていたけど?

須藤:この動画は……。

松崎:若者に近寄ろうという気持ちはわかるんですけど、もうTikTokって私たちの世代(大学生)でも若干イタくなっている面もある。SNSを選ぶときに「TikTokじゃない感」がある。

須藤:今TikTokをやってるのは中高生じゃないですか?

丸山:同世代の大学生だと、ティックトッカー同士が一緒にやってる感じです。私たちはフォローしてるのをちょこっと見るのみで、自分たちがやるものじゃなくなってるという声もある。

原田:まとめると、比較的若者に届いていそうなのはインスタだけど、流儀を学ぶべきということでしょうか。Twitterは硬い言葉が多いので、もっと接点や参加感を意識するということ。Facebook は若者があまり見ていない。そしてTikTokは政党が使うのにあまり向いてない、ということでしょうか。

(次回に続く)

(構成:稲田豊史)

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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