「自民党のSNS」に若者がひとこと言いたいワケ

若者との接点を作るにはどうしたらいいか?

富山:自民党広報は、首相官邸のリツイートばかりです。でも、それでは自民党広報をフォローする意味がありません。だったら直接、首相官邸をフォローすればいいわけで……。

原田:これも手厳しい意見だね。そのアカウントが何を発信するために存在しているのか? ほかのアカウントとどう違うのか? マーケティングの世界では当たり前のことだけど、そこを明確にしないまま、組織別・目的別に安易に複数のアカウントを作ってしまう。これは企業にも多いけど、そうした中途半端な姿勢と発信は、若者たちには見透かされてしまう、ということですね。

松崎:自民党広報は、政治家やニュース番組ばかりフォローしていますね。一方、立憲民主党は、社会問題に関するイベントをやっている若者たちなどもフォローしていて、草の根にもきちんと目を配っている印象です。

原田:なるほど! 若者は発信内容だけじゃなくて、「そのアカウントが誰をフォローしているか」も気にすると。つまり、誰をフォローしているかで、その政党が誰や何に向いているか、興味があるかがわかる。これには気づいてない政党や企業や大人は多いかもしれないね。おもしろい。

クリエイティブに工夫がある(画像:立憲民主党のツイッターより)

松崎立憲民主党のTwitterは、あいさつに絵文字をつけて親近感を持たせています。枝野幸男代表の若かりし頃の写真を引用リツイートして突っ込んだりと、政治とあまり関係なさそうな内容もあっておもしろいですね。

あと、イラストやグラフの画像を入れ込むといったクリエイティブがうまい。文字だけで説明されたらわかりづらく、とっつきにくくて難しいことをポップな画像で説明されているので、若者の注意を引くのがうまいと思いました。

原田:やっぱり「いかに親近感を示せるか」がSNSで若者をつかむツボなんだね。どうも大人はかっこいい発信をしがちだけど、むしろ逆なんだね。

前回の総選挙の時に躍進した立憲民主党は、SNS戦略が大変長けていた、という分析がありましたね。やはり、インターネット第一世代の団塊ジュニアがアラフィフに突入し、たくさんの人がスマホやSNSを持つ時代の選挙は、SNSのスキルのありなしが当落を決めることにつながるようになっているのかもしれないね。

「バズツイートの投稿フォーマット」を使っている(画像:立憲民主党のツイッターより)

松崎:それと、Twitterのインフルエンサーたちの間でよく使われている「バズツイートの投稿フォーマット」を使ってますね。要するに、箇条書きにするというものです。

こういう技を使いこなしているのは立憲民主党だけだと思いました。要点を箇条書きしてまとめることで、文を読むのが面倒なフォロワーの関心を惹きつけ、なんか役立ちそうな感じが出せていると思います。

接点と参加感が大事

浅見:自民党と共産党のTwitterを比較したところ、発見がありました。自民党は安倍首相のリツイートが多くて、一般の議員さんのリツイートは少ないんです。一方共産党は一般の議員さんの投稿もリツイートしていて、かつ議員さんの個人的な発言も取り上げているので共産党のほうがいいです。

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