「いないほうがマシな母親」とは即刻離婚せよ 「幸福」と感じられるからこそ成功できる

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子どもの幸せを願わない親はいませんが、それには養育期の良好な家庭環境がとても重要になります。

幸福な子どもは幸福な家庭環境から

「自分は幸福だ」と感じている人は、そうでない人より仕事の生産性が31%高く、創造性は3倍になることがわかっているそうです(アメリカ・カリフォルニア大のソニア・リュボミアスキー教授、日経新聞7月1日)。

同教授はまた「成功が幸福を招くのではない。幸福(だと感じること)が成功を生むのだ」とも指摘していますから、良好な家庭環境作りはあなたにとっても緊急問題です。

確かに複雑な家庭環境からでも力強く生き、幸福になる人はいくらでもいます。しかし最初からそれらを手にしている人たちに比べれば、そこへ到達するまでの努力は並大抵ではありません。

本連載コラムの著者、ミセス・パンプキンの新著『最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

少しピント外れに聞こえるかもしれませんが、レイモンド・チャンドラー氏の小説中のセリフとして最近よくメディアで引用される、「優しくなければ生きていく資格がない」という言葉が、これらの話に重なります。

あなたの夫人の「優しさ」の欠片もない身勝手さに、彼女が求める幸福とはどんなものか、彼女は何のために働いているのかが不思議で、これらのエピソードを思い出しました。

とにもかくにもお子さんが優しく、大切な人から信頼され、幸福な人生を歩むための土壌作りは今、あなた一人にかかっています。あなたが途方に暮れていてはいけません。

「どんな母親でもいないより、いるほうが子どものため」は、「両親と血縁のある子どものいる家庭」以外は欠損家庭と言われた時代の、時代錯誤の大人の一方的な思い込みです。ここは、別れたいというあなたのお気持ちを強く後押ししたいと思います。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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