「いないほうがマシな母親」とは即刻離婚せよ 「幸福」と感じられるからこそ成功できる

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ほかにも多いのが、実母からの虐待やネグレクトが尾を引き、成人後も深く苦しんでいる子どもさん側からの訴えです。

今のあなたの我慢が子どもさんのためなら、それは違うと私は思います。このような母親でも子どもが母親を愛おしく思っている場合がありますが、そうでない場合、離婚を止めるものは何もありません。

親の性根の悪さは子どもに「遺伝」する

夫人の性格がお子さんに「遺伝」する恐れもあります。ここでいう遺伝は、生物学的な遺伝ではありません。それで学問的には必ずしも遺伝するとは限らないけれど、遺伝したかと思われるほど親から強い影響を受けやすい性格のことを、ここでは便宜上、そう呼ぶことにします。

親から虐待された子が親になったとき、自分の子どもにも虐待でしか接する方法を知らなかったという人が、高い確率でみられるのがその一例です。

失礼ながら夫人の性格の悪さは末期症状です。あなたの実母の一時避難的に身を寄せたいという願いに、とりつくしまもないほどの拒絶反応を見せたのは、その最たる例です。

これは嫁姑関係に限らず一般の人間関係でも言えることですが、嫌いという感情を露骨に出すときは、後先や周囲の人への迷惑や気配りを考えない「余程のとき」です。

ところが夫人の振る舞いはいつも、常識人にとっての「余程のとき」で、思慮の欠片もなく恥知らずです。あなたのとりつくしまもないと言われるお気持ちが、手に取るように伝わってくる人です。

このような母親に子どもが反抗し、嫌いながら育っても、長じて母親に性格や言動が似る場合があります。逆に育ててもらった父や祖父母をとてもバカにするようになった子どもさんを、私は何人も見てきました。

このような母親に限って自分を正当化し、悪口を吹き込むことに長けていて、執念深いということがあります。このような親に育てられて、あまりいい人生を歩んでいない子どもたちを、私は何例も見てきました。あなたの我慢は子どものためにもならないから、というのは、この母親の行動パターンが、子どもに「遺伝」してしまいかねないからなのです。

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