30年先に「大化けする銘柄」をどう見抜くか 時価総額5倍以上に成長する企業は5%程度
30年続いた平成における日本株のパフォーマンスは、全体として決して高くありませんでした。日経平均株価で見ると26%のマイナスです。一方で、時価総額が5倍以上に成長した企業は、平成元年に上場済みの企業1287社のうち64社あります。
このような「高成長企業」を探すには、どうすればいいのでしょうか。伸びる銘柄に投資して資産を大きく殖やす方法について、長期投資ファンドを運用するコモンズ投信代表取締役社長の伊井哲朗さんにお聞きしました。
「平成」に時価総額が5倍以上に成長した企業の数
平成30年間で大きく成長した日本企業はどこか? 真っ先に浮かぶのは、ソフトバンクグループやファーストリテイリングでしょう。
ただ、両社が株式を公開・上場したのは1994(平成6)年でしたから、厳密には「平成に大きく成長した企業」とはいえません。
あくまでも「平成元年の時点で株式を公開・上場していた企業」を対象にして、その時価総額の成長度合いを比較すると、この30年間で時価総額を5倍以上にした企業は64社でした。全体から見た比率は約5%ですから、成長し続ける企業を探すのは大変であることがわかるでしょう。
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