長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由 インデックス投信を過信すると痛い目に遭う
「アクティブファンドとインデックスファンド、どちらがよいのか」
日本の投資信託界隈では、数年来、この手の論争が繰り返し行われてきました。ただ、この問題は宗教論争のようなものですから、今も話の決着はついていません。
結論から申し上げれば、「どっちがよい」と割り切れる話ではないはずなのです。
「アメリカでは長期で見ればアクティブファンドは、インデックスファンドに勝てないと言われている」という声も聞こえてきますが、それはあくまでもアメリカでの話。日本の株式市場に当てはめたとき、同じことが言えるかどうかは何とも言えません。しかし、少なくとも平成の30年間で考えれば、日本の株式市場のインデックスファンドに投資しても、利益が出ないどころか、マイナスリターンで終わっています。
30年といえば十分に長期です。長期的に見てインデックスファンドのほうが有利だという人は、この事実を踏まえたうえで「インデックスファンドのほうが有利である」ということを証明しなければなりません。
上昇時はインデックスファンドの独壇場だが…
株価に限らず、マーケットはつねに「上昇トレンド」「下降トレンド」の繰り返しです。そして、その間にトレンドがほとんどない「保ち合い」の状況が続きます。
このように、相場にはさまざまな局面があるわけですが、インデックスファンドは基本的に上昇トレンドで強みを発揮します。相場全体が力強く押し上げられる局面は、インデックスファンドの独壇場ともいえるでしょう。実際、右肩上がりの相場が続くのであれば、わざわざ銘柄を選別する意味がありませんから、全財産をインデックスファンドに置いておけば、十分なリターンが期待できます。
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