サブスク急拡大の理由は「ユーザー有利」にあり リカーリングマップで俯瞰するサブスク支持
サブスクリプションを視覚的に理解する
定額制のサブスクリプションが「企業有利」ではなく、圧倒的に「ユーザー有利」な収益化モデルだというのは、前回に述べたとおりです。
いったい、どれほどユーザー有利なのか?
それが視覚的に一目でわかるのが、リカーリングマップです。
「リカーリング」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、サブスクリプションは、リカーリングモデルという収益化モデルの1つです。
今回は、各種リカーリングモデルを整理して体系化したリカーリングマップをもとに、他のビジネスモデルと比べながら、サブスクリプションがいかにユーザー有利なのかを、お伝えしたいと思います。
リカーリングとは、リカーリングレベニュー(recurring revenue)の略で、「収益が繰り返す」という意味です。アップルミュージックやネットフリックスをはじめとする定額制のサブスクリプションは、解約されない限り毎月の支払いが発生する「収益が繰り返す」モデルです。リカーリングマップの中にある、ほかの収益化モデルも、すべて「収益が繰り返す」という共通点があります。
リカーリングマップは、縦軸はユーザーに対する「継続の拘束力」の大小を、横軸は企業が利益を回収しきるまでの「利益回収の時間」の長短を示しており、その中に、リピーター、レーザーブレイド、リース、フリーミアム、そしてサブスクリプションが分布しています。
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