プラスチック汚染が人類の未来に影落とす根拠 代替品使用で始める「脱プラ生活」のすすめ

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プラスチックを使った以上リサイクル(マテリアルリサイクル)することは必要なことだと思います。しかし、リサイクルにも費用がかかり、環境負荷が大きい場合もあり、実際にはリサイクルされずに燃やされているプラスチックも多いです。

燃やせば温暖化が進みます。燃やさざるをえないようなプラスチックは削減していくべきだと思います。自分が出したプラごみが本当にリサイクルされているのかどうか、ごみの行方を想像していただきたいと思います。

バイオプラスチックは根本的な解決策?

昨今では、バイオプラスチックが1つの解決策となる、と言われています。バイオプラスチック開発をビジネスチャンスとして、力を入れている企業も散見します。この流れは評価できます。しかし、バイオプラスチックが環境問題全体にプラスになっているのか、よく考える必要があると思います。

例えば、バイオマスから作るプラスチックはカーボンニュートラルということで、温暖化につながらないようにもできるのですが、無尽蔵に増やせば食料生産を圧迫したり、森林破壊につながってしまう可能性もあります。全体のプラスチックの使用量を減らしていかないといけませんね。

生分解性のプラスチックも、きちんと集めて堆肥化装置で分解すればよいのですが、環境に飛散してしまい、海に入ると生分解されずに、残留してしまう場合もあります。バイオプラスチックについてもその行方を想像してほしいですね。

経済活動と環境保護(脱プラスチック)を調和させた循環経済(サーキュラーエコノミー)とう考え方が欧州発で始まり、世界的な流れになっています。日本だけが使い捨ての経済(一方通行の経済)というわけにはいかなくなります。日本の産業界も非科学的な抵抗や火消しはやめて、事実を直視して、脱プラスチックの国際的なルール作りの中に入っていかないと今世紀後半には国際的な経済活動が立ちゆかなくなると思います。

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