ホットケーキを侮る人が知らない経営の超本質 わざわざお店で出せるほどの徹底した差別化
「おいしい」にしても「美しい」にしても、「そこそこおいしい」「そこそこ美しい」ではお客さまを逃すことになりかねない。本物の差別化を実現し、長く繁盛させるためには、「めちゃめちゃ」が大切なのだそうだ。
「めちゃめちゃおいしい」「めちゃめちゃ美しい」「めちゃめちゃ安い」など、「めちゃめちゃ」こそが真の差別化のキーワードだということ。
ビジネスと紐づけたこと自体がイノベーション?
日本のものづくり企業が大切にしてきたものが、ホットケーキの繁盛店で息づいているというわけである。
先に触れたとおりPart Iは、遠藤氏の「取材」によるホットケーキの名店紹介になっている。当然のことながら、軸になっているのは「ホットケーキ好き」としての視点。写真も美しいので、ホットケーキにさほど思い入れのない私も食欲を刺激された。
続くPart IIではビジネス的な観点からホットケーキ店を検証するのだが、さまざまなエピソードもふんだんに盛り込まれているので、ビジネス的な思考をものにできるだけでなく、純粋に読み物としても楽しめる。
先にも触れたとおり、本書で強調されているのは「差別化」や「イノベーション」の重要性だ。しかし考えようによっては、ホットケーキとビジネスをひもづけようという発想それ自体が、「差別化」であり「イノベーションだと考えることもできるのではないだろうか。
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