iPhoneも筒抜け?コネクテッド社会の闇 個人情報めぐるNSAとIT企業のせめぎ合い

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2014年の年明けを告げるCES 2014では、ウェアラブルデバイスとスマートホームといった新顔がトレンドを作り出そうとしている。これらが普及すれば、自分の行動1つ1つがインターネット上に保存され、最も落ち着けるはずの自宅の環境がインターネットから操作できるようになる。

インターネットは生活を便利にしてくれる反面、様々な不安ももたらす。今までパソコンの中だったインターネットが、ポケットの中に入り、眼鏡や腕時計型デバイスに入り、家中の家電や電球1個までもがつながるようになると、頭での理解を払拭しきれず不安の方が大きくなってしまう。

レガシーな技術とオーバーラップさせる

今年議論がなされることは、「コネクテッド社会」の輝かしい発展に、いかにして「つながりに疲れる個人」を参加させるか、という点になるのではないだろうか。身近で定義が曖昧な言葉を使えば、「気持ち悪い」「キモい」という反応にいかに対処するか、という話である。

こうした納得感あるコネクテッド社会への参加、テクノロジーを活用する際には、すでに納得済みのテクノロジーを活用する、というアイディアがとても大切だ。コミュニケーションでいえば、電話番号がそれかもしれない。

例えばLINEは、サービスを使い始める際、Facebookのようにメールアドレスを必要とせず、電話番号でアカウントを作成しSMSで認証する方式を採っており、日本ではそれまでプラットホームやキャリア間で異なる煩わしいスマホでのメール環境を解決したことで大きなシェアを獲得している。

同様に、電話番号でそのままメッセージングができる仕組みとして、アップルのiMessageも挙げられる。こちらはiPhone、iPad、iPod touch、Macからの利用に限られるが、SMSのコミュニケーションをそのままアップルのメッセージングに移行させ、文字や写真、FaceTimeを活用したビデオ・音声通話へと広げられる。

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