日本と大違い!米国若者のキャッシュレス事情 知られざる「買い物」と「おカネ」への意識

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そうそう、昨日、Amazonが出した実店舗の書店であるAmazon-BooksとAmazonで4つ星の評価がついた商品ばかりが売られているAmazon 4-starに行ってきて感動したのだけど、ニューヨークの若者の皆さんはよく行くのかしら?

やっぱり、あのAmazonでさえ、実際の書店での本のショールームを必要としていることが感じられて、本を書く立場の僕としてはなんだか安心したし、4-starに関しては、純粋にアメリカで何が売れているのかわかって楽しかったです。

テイラー:うーん、私は両店舗とも知らないわ。

数名:聞いたこともないなあ……。

エレン:あんまり良い印象ではないです。ネットで買えるからAmazonの良さがあるわけで、彼らはホールフーズも買収したし、リアルな店舗を出したらAmazonのよさがなくなってしまうように思う。

原田:EC企業が最も欲しいデータが、リアル店舗の購買データなんだよね。だから、ECサイトがリアル店舗に進出する動きが世界で加速していて、このリアルとバーチャルが合体された小売りのことを「ニューリテール」と言ったりするんだけど、まだアメリカでさえ、若者たちにニューリテールの可能性の魅力は伝わっていないんだね。

あと、アメリカである程度普及している決済サービスといえばApple Pay(アップルペイ)があると思いますが、それは使っている?

アラン:Apple Payは使っています。Paypal(ペイパル)は、ECサイトのeBay(イーベイ)などを使う際に、クレジットカード情報を入れたくないときに使います。これにはすでにクレジットカード情報が入ってるから。

キャリス:仕事をしたときに、Paypalで給料を払ってもらいます。

ヨータム:eBayとPaypalはつながっているけど、今はアメリカでECと言えばAmazonに集約されつつあるので、あまりペイパル自体も使わなくなってきていると思います。

アンナ:私はApple Payは使いません。理由は、Appleに私の情報をあげたくないからです。

原田:個人情報の流出問題もあり、アメリカにはアンチフェイスブックの人が増えていると聞くけど、アンチアップルも含め、ニューヨークの高学歴の学生たちは、個人情報に超敏感なんだね。

アメリカの出会い系アプリ事情

企業は個人情報の安全性とそれを企業が得ることによる消費者にとってのメリットをしっかりと説いていかないと、消費者に拒否されてしまう難しい時代になっているかもしれないね。ところで、日本はいわゆる「マッチングアプリ」大国です。たくさんのマッチングアプリが日本では乱立しています。

もともとナンパや恋愛が下手な国民性もあるからかもしれません。アメリカの若者の間ではTinder(ティンダー)やバンブルがはやっていると言われているけど、実際のところ、若者の間でマッチングアプリはどうなっていますか?

エレン:私のボーイフレンドはティンダーで見つけたわ。5年前に。

テイラー:OKキューピットというアプリも有名よ。

キャリス:たまに使うわ。新しい街に引っ越して来たときに、友達を増やすために使ったりするわ。

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