日本と大違い!米国若者のキャッシュレス事情 知られざる「買い物」と「おカネ」への意識

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原田:恋愛だけでなく、友達作りなど、結構カジュアルに使われていそうだね。国民性の違いもあるんだろうけど、日本はどうしてもちょっとうさんくさいイメージが根強いような気がするなあ。

アンナ:新しい人と出会うのが面倒、と思っている学生も結構多いと思います。

原田:日本では「若者の恋愛離れ」なんてことが言われているけれど、アメリカでもそんな傾向が出てきているのかしら。

ヨータム:過去に使ったことはあります。会ってデートをしたこともあります。

原田:スマホゲームはどうだろう?

一同:あまりやらないわ。

アンナ:移動時間の隙間にちょっとやったことはあります。

原田:アメリカの大学生は日本の大学生より勉強で忙しいし、実家を離れて寮に住んでいる人が多いから、学校と寮との移動時間が大変少ない。東京の学生のように電車カルチャーだと毎日、隙間時間がたくさんできるけど、アメリカはそうじゃないもんね。

ところで、今、アメリカの企業の間では、マリファナ成分入りドリンクに注目が集まっています。アメリカでは州によってはマリファナや、医療用マリファナが解禁されている流れもあり、エナジードリンクの次はこのCBD(Cannabidiol)ドリンクだ、という動きもあります。若者たちの間ではこのCBDドリンクはどうなんでしょう?

エレン:確かに今、話題になってるけど、どんなものかよくわからない。CBDの入浴剤を使っている友達もいます。また、加熱式タバコのJUULにもCBD入りのものが売られるようになっています。

原田:アメリカでは有名人がマリファナを吸って捕まることが少ないけど、日本ではマリファナなどのソフトドラッグも、コカインなどのハードドラッグも違いがあまり認識されておらず、芸能人などがどちらをやっても大きな社会的制裁を受けることになります。だから、ハイになる成分が除かれているCBDドリンクであっても、日本ではなかなか是非を議論すること自体が難しいかもしれません。

アメリカの高学歴な学生が就職する企業とは?

ところで、アメリカの学生の間ではどんな就職先が人気があるんだろう?日本の報道では、アメリカで10代で起業して大金持ちになる若者や、NPO団体にこぞって就職する若者など、やや極端で特徴的な若者が取り上げられる傾向が強いので、普通の高学歴の学生がどんなところに就職をしたいと思っているのかが知りたいのだけども?

テイラー:私はもう働いていますが、私が就職活動をしていた2013年頃は大手コンサルと大手金融が大変人気がありました。

アンナ:私たちミレニアル世代の間では、世界を変えることができる仕事が尊敬されます。企業の政治的姿勢も学生から求められます。私たち世代は、高校生のときに学校での銃乱射事件、そしてその後、むちゃくちゃなトランプ政権を見てきているので、この企業の社会的な姿勢が、就職先としての選択ポイントに入っていると思います。

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