原田:中国の大都市部では、街のたばこ屋でもスマホのQRコードで何でも買えてしまうけど、アメリカではQRコードはどうかな?
一同:そこはアメリカは遅れています。
原田:中国より先にカードなどでキャッシュレス化が進んでしまった国では、QRコードの普及はひょっとすると難しいのかもしれないね。日本は欧米型のクレジットカード・デビットカード派か、中国型のQRコード派か、どちらのキャッシュレス化になっていくんだろうね。
ところで、日本ではまだ割り勘アプリが普及していないんだけど、銀行口座と直結していて、割り勘や個人間での支払いができるVenmo(ベンモー)という送金アプリが、数年前にロスの若者たちに調査したときにかなり使われるようになっていましたが、ニューヨークの若者の皆さんは使っていますか?
一同:皆、使っています。
テイラー:友達に借りたお金を返すときに。
ヨータム:僕はバイトでベビーシッターをしているけど、その代金をこのアプリでもらいます。
テイラー:友達とタクシーに乗って、タクシー代を割り勘するとき。あとは、ルームシェアしている友達と電気代を割るときに。
原田:やっぱり、若者の間で割り勘をするシーンって本当はたくさんあるはずだよね? 日本でもいくつか割り勘アプリがあるんだけど、あまり普及していない。QRコード決済でも割り勘はできるんだけど、そもそもQR決済自体がまだまだ普及していない。
そもそも日本は割り勘文化だから、ファミレスなども、現金でもカードでもお客が割り勘で会計するのを嫌がらなかったりするから、この手のアプリが普及しないのかもしれない。
誰がどこでお金を使ったのかわかるのが楽しい
キャリス:自分で使ったモノを大学内で他人に売るときに使っている人も多いです。いちばん多い学生のこのアプリの使用法は、ルームシェアの共益費を互いに支払うときではないでしょうか。
テイラー:Venmoが2014年に行った地下鉄のCMはかなり印象的でした。いかにもミレニアル世代を狙っていて、「このアジア人のミレ二アル世代のLucasという若い男性が使っているから、貴方も使おう!」といった感じのものでした。
キャリス:Venmoの特徴の1つは、SNSのように皆とつながるところだと思います。つながっているから、つながった人たちが、どこでお金を使ったかなどが見られることができ、それが超楽しいです。
原田:えー! 友達がどこでいくら払ったかわかるんだ?
キャリス:いえ、使った金額まではわからないです。どこで、までです。
原田:日本の若者たちは、インスタのストーリーなどで周りの友達が何をしているのか大変気にして見るようになってきているけど、アメリカの若者も周りの友達の動向が気になるようになってきているんだね。
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