男性医師以外と結婚した「少数派」女医の人生観

7割が選ぶ中であえて違う道を行ったワケ

柏原綾乃さん(仮名、35歳)は、ある研究機関に勤務する歯科医だ。彼女の夫もまた医師ではない男性だ。夫は一般企業の会社員として勤務している。年収は2人とも約800万円。経済力は同等程度である。

中学生のときからの知り合いである2人は長い間の友人関係を経て、20代後半の頃から交際を始め、30歳を過ぎた頃、結婚した。

「医師は世間知らずで常識がない人が多いんです。私も医師なので人のことは言えないのですが……。でも、自分と同等程度以上に常識がない人と一緒になったら、浮世離れした家庭になってしまうのではないかと思ったんです。それに医師同士で結婚すると視野が狭くなって人生の振り幅が狭まります。それは私にとって損なことだと感じました」(柏原さん)

世間では「先生」と称される医師に「常識がない」とは言いすぎではないかと、一般人としては感じるところはある。

「例えばビジネスマナーです。ほかの大学病院の偉い教授から自分の上司宛にかかってきた電話を受けたある医師は、上司が席を外していたことを説明する際に『○○はトイレにいっているからよくわかりません』と言いました。それを後から聞いた上司は真っ青になっていました。ほかにも研修会やセミナーに出席したときに運営スタッフに対して横柄で偉そうな態度を取る医師も多くて辟易します」(柏原さん)

ほかの職を持つ男性と結婚することで、世界を広げる

赤間美恵子さん(仮名、43歳)は、美容クリニックに勤務する美容外科医。夫は一般企業に勤める会社員だ。

2人は30歳くらいのときから交際を始めたが、一度破局した経験がある。その後1年間のブランクを経て交際を再開し、30代後半で結婚した。破局の原因は、30代半ばに差し掛かった赤間さんが彼に結婚を迫ったことだった。

ブランクの1年間、実はお互い本気で婚活を行っていた。しかし、互いにいい相手に巡り会うことができなかった。そんなとき、彼から赤間さんに連絡があり再び会うことになり、再度交際することを決めた。1年間離れたことで改めて彼が自分にとってほかには代え難い大事な存在であることを認識したのだった。

「医師の世界は狭いんです。私はそこにとどまっているのが嫌だったんです」

赤間さんも川上さんや柏原さんとほぼ同意見だった。

医師以外の男性と結婚する女医の特徴として、前出の柳川氏が次の3点を挙げる。

① 自分で人生のリスクを取れる
② 親との関係が良好である 
③ 限られた世界の価値観に縛られない

女医は一般的に普通の職業よりも経済力は強い。仮に夫の収入が低かったとしても 自分の経済力があれば生活していける。一方で、夫にそれなりの収入があったとしても、将来的に健康状態を崩すなど万が一のことがあるかもしれない。それでも最終的には自分が夫を養えばいいと考えている。自分に自信があるからこそ、自分の人生のリスクを取れるのが女医の1つ目の特徴である。

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