男性医師以外と結婚した「少数派」女医の人生観

7割が選ぶ中であえて違う道を行ったワケ

2つ目の特徴は親との関係が良好であることだ。実は川上さん、柏原さん、赤間さんはいずれも親が医師の家庭で育った。医師の世界では親が医師なら、親の敷いたレールに乗って医師となり、そのまま男性医師と結婚するケースが圧倒的に多い。

しかし、彼女たちは自らの意思を持って医師以外の男性と結婚した。かつそのまま両親とも信頼関係を継続できている。これはもともと親子間の関係が良好で、親の理解もあるからに違いない。「医師以外の男性との結婚は許さない」というような家庭で育った女医であれば、到底医師以外の男性と結婚することなどできなかったであろう。

3つ目の特徴は、医師の世界だけの価値観に縛られないことだ。医師の世界はよくも悪くもムラ社会だ。メリットもあればデメリットもある。多くの女医がそのメリットを重視して男性医師と結婚するのに対し、少数派の女医たちはデメリットを避けることに重きを置いている。彼女たちは、医師の世界にとどまるのではなく、開放的な広い外の世界に活動の場を求めている。

女性医師の数は増え、価値観も変わりつつある

柳川氏によると、医師以外の男性と結婚した例として、美容皮膚科の女医が自分の患者と結婚したケースがあるという。またそのほかにも、年収200万円の配達員、翻訳家、パティシエ、僧侶、スポーツクラブインストラクターなどと結婚した女医もいる。

厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」によれば、1998年に約3万5000人だった女医の数は2016年に約6万7500人まで増え、全体の割合も約14%(1998年)から約21%(2016年)まで高まった。5人に1人が女医。とくに若い世代で増えている。

世の中全体が変化していく中で、旧来の価値観に縛られない若い世代を中心として、医師と結婚しない女医も増えてくる可能性はありそうだ。

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