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長期時系列調査「生活定点」から、1990年~2019年までの恋愛に対しての意識を年代順に比較しました(写真:visualspace/iStock)
新しい元号も発表され、「平成」がいよいよ終わりに近づいてきました。この「平成」はいったいどんな時代だったのか、生活者にどんな変化をもたらしたのか。
博報堂生活総合研究所(生活総研)が行っている長期時系列調査「生活定点」などのデータを用いながらご紹介していきます(首都圏・阪神圏の20~69歳男女 約3000名に聴取、調査概要は記事末尾で記載)。
博報堂生活総合研究所(生活総研)が行っている長期時系列調査「生活定点」などのデータを用いながらご紹介していきます(首都圏・阪神圏の20~69歳男女 約3000名に聴取、調査概要は記事末尾で記載)。
恋愛・結婚の意識、変わったもの・変わらないものは?
4回目となる今回のテーマは「恋愛観・結婚観」について。平成初期から末期にかけてどんなことが変化し、どんなことが変化しなかったのか。「生活定点」から恋愛や結婚に関する意識・行動の長期時系列データを見ていきましょう。
■1990年代から減少傾向にあるもの(一部を紹介)
「友達なら男も女もないと思う」
1994年 59.7% → 2018年 45.3%
「いくつになっても恋愛していたい」
1998年 49.9% → 2018年 29.3%
「離婚はハンディキャップになると思う」
1998年 31.6% → 2018年 24.7%
「好きなら不倫な関係でもしょうがないと思う」
1994年 18.0% → 2018年 10.3%
「友達なら男も女もないと思う」
1994年 59.7% → 2018年 45.3%
「いくつになっても恋愛していたい」
1998年 49.9% → 2018年 29.3%
「離婚はハンディキャップになると思う」
1998年 31.6% → 2018年 24.7%
「好きなら不倫な関係でもしょうがないと思う」
1994年 18.0% → 2018年 10.3%
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減少幅が目立つのは「いくつになっても恋愛していたい」の項目。20年でほぼ継続的に20ポイント以上スコアを落としています。
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「好きなら不倫な関係でもしょうがないと思う」の減少とも相まって、恋愛に対してドライな感覚の人が増えている印象です。
また「離婚はハンディキャップになると思う」は多少上下しつつ現在が過去最低となりました。平成を通じて離婚にいたるカップルの割合は増加しており、だんだんと離婚への抵抗感が薄れているのではないかと推察されます。
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