2018年も残すところあとわずかとなり、だんだんと「平成」も終わりに近づいてきました。この「平成」はいったいどんな時代だったのか、生活者にどんな変化をもたらしたのか。
博報堂生活総合研究所(生活総研)が行っている長期時系列調査「生活定点」などのデータを用いながらご紹介していきたいと思います(首都圏・阪神圏の20~69歳男女約3000名に聴取、調査概要詳細は記事末尾で記載)。
増える女性の「ひとりランチ」
生活総研のオフィスがあるのは東京・赤坂。繁華街ということもあり数多くの飲食店が軒を連ねていますが、企業の事務所も数多くあるため、平日のお昼どきはいつも大混雑。ピークの時間帯を避けて、早めに行ったり遅めに行ったり、各人工夫をしています。ちなみに私は「遅めに行く派」。ピーク時を抜けて空きはじめた店内で食べることが多いでしょうか。
一応「生活者研究」を生業としているので、外に出るときは何となく、街の様子や人の様子をいろいろと気にしています。長い目で見ると変化していることはいろいろありますが、特によく見かけるようになった光景は、一人でランチを食べている人の姿。特に女性の姿がとても多くなったように感じます。
女性のひとりランチは普通の飲食店でも見かけますし、牛丼チェーンや、セルフ方式のうどん・そば店などのファストフード系の店、さらにはコンビニのイートインスペースでもよく見かけるようになりました。数年前は牛丼チェーンに女性が一人でいることは珍しい印象でしたので、隔世の感があります。
では、肌感覚では増えているように感じる女性のひとりランチを、定量的にみるとどうなのか?
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