「東京」の不動産だけなぜか急騰している事情 不動産市況は非常に見通しにくい状況だ

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 地価公示より敏感に反応するのは、東京都心の中古マンション成約単価で、日経平均株価との連動性が高いことが知られている。両者のグラフを重ね合わせれば、その軌道はほぼ同一だ。現時点の都心中古マンション価格は、昨年後半に大幅な株価下落の後、やや割高感があることがわかる。

在庫は積み上がっている

在庫は市況好調時に減り不調時に増加するが、2018年後半以降徐々に在庫が積み上がっている格好だ。

株価水準が現行のままであれば、都心部の中古マンション価格は5~10%強高い水準ということになる。さらに市場における売り出し単価は、成約単価よりさらに15%程度高い。つまり売り手が一定程度販売価格を下げざるをえない局面といえよう。

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