持ち家を苦労して買った人が将来抱える爆弾

東京・湾岸マンションはかつてないほど高騰

東京・湾岸エリアにはタワーマンションが立ち並ぶ(撮影:今井 康一)

東京・豊洲駅周辺は6061万円で前年比2.4%値下がり、同・勝どき駅など晴海エリアは8062万円で同0.6%値上がり(2016年と2017年1~6月の70平方メートル台の中古マンションの平均価格、カウル調べ)。

タワーマンションが人気の東京・湾岸エリア。品川やお台場に続いて、いま最も関心を集めるのが月島、勝どき、晴海を中心とした、住所が「東京都中央区」となる地域だ。豊洲など江東区の開発が一服ぎみなこともあり、大手デベロッパーが供給する新築物件の主戦場となっている。

【8月7日23時追記】記事初出時の「『KACHIDOKI THE TOWER』の1階にスーパーが入居した」「築地市場から勝鬨橋を渡った晴海地域」という記述を以下のとおりに修正しました。

一番人気は、三井不動産レジデンシャルや鹿島が事業主体となったタワーマンション「KACHIDOKI THE TOWER」だ。築地市場から勝鬨橋を渡った勝どき・晴海地域はまだまだ開発途上で商業施設が少ないのだが、晴海の「DEUX TOURS」(ドゥ・トゥール)の1階にスーパーが入居したことなどで住環境も向上してきており、新築計画が目白押しだ。

旧価格に「×」をつけて値引きするチラシも

「KACHIDOKI THE TOWER」は、モデルルームや販売事務所だった部屋を他社が買い取り再販する際に値付けを見誤ったため、旧価格に「×」をつけて値引きするチラシが出回ったりもしているが、ほかの部屋や周辺物件に悪影響は出ていないようだ。

『週刊東洋経済』は8月7日発売号(8月12・19日合併号)で「親の住まい 子の住まい」を特集。全国主要駅での戸建てとマンションの価格データを公開し、高齢者の終の住処(ついのすみか)としての自宅、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)、老人ホームの優劣も比較している。

週刊東洋経済8月7日発売号(8月12・19日合併号)の特集は『親の住まい 子の住まい』です。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

建築費の高騰や地価上昇で、新築マンション価格が高水準になり、サラリーマン世帯には手が届かなくなってきた。湾岸地域に限らず、東京駅や大手町駅にダイレクトに乗り入れる路線(たとえばJR京浜東北線、東京メトロ東西線など)の主要駅に隣接した駅近物件は6000万円台、7000万円台がざらだ。

数年前から、持ち家が必ずしも新築であることにこだわらない世帯が増えており、中古マンションが売れている。2016年にはついに、首都圏の中古マンション成約戸数(3万7189戸)が、新築マンション供給戸数(同3万5772戸)を初めて逆転した。

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