依存症だった私が30日間「スマホ断ち」した結果 なんと1日101回も手を伸ばしていた
大きな試練だったのが、スマホを含むデジタル機器を48時間使用しない「トライアル・セパレーション」だ(キャサリンのプログラムでは24時間だが、私はより厳しいものに挑戦することにした)。
初めはこのトライアルに恐れをなしていたが、実行する週末が来るとワクワクした。私はニューヨーク州中部のキャッツキル山地にある自家発電の家をAirbnbで借り、担当編集者に週末はネットにつながらないと告げて出発した。
1日の使用が5時間から1時間に
スマホなしの週末は厄介なこともあった。グーグルマップが使えないため道に迷い、口コミサイトのYelpがないと営業しているレストランを探すのにも苦労した。
しかし大部分は素晴らしかった。19世紀スタイルの余暇に2日連続で浸り、イライラが和らぎ、集中力が長く持続するように感じた。読書やクロスワードパズルをし、暖炉に火をつけ、星を眺めた。
ちょっと自慢させてもらうが、iPhoneのスクリーンタイムによると、この30日間で私の1日のスマホ使用時間の平均は約5時間から1時間に減少した。1日にスマホに触る回数も100回以上から20回ほどに激減した。今もメールやメッセージを送るのにスマホを使っているし、ノートパソコンもかなり使っているが、ソーシャルメディアが見たくてたまらなくなることはなく、デジタル機器の画面を何時間もまったく見ないこともよくある。
私が元の状態に戻る心配をしているかとキャサリンに尋ねてみた。すると彼女は、スマホの持つ依存性や必要なものを与えてくれることを考えれば、その可能性はあると答えた。しかし、私がスマホとの付き合い方に注意し、いつ、どのように使ったのか気に留め続ける限りは、得るものは十分あっただろうとキャサリンは指摘した。
「あなたの人生は、あなたが何に目を向けるかということ」とキャサリンは言う。「ゲームやツイッターをしたいなら、それはあなたの自由。でも、意識的な選択でなければならない」。