テストで「高得点を取れる子」の具体的な勉強法 学校も親も、誰も教えていない重要なコツ

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そして最後に「テスト勉強の3ステップ構成」について書いておきますので、参考にされてみてください。

【ステップ1】まだ覚えようとしていない段階→音読、黙読、ノート書き写し

この段階は、まだ試験勉強をやる気がない段階であるため、頭を使わず、ただの作業で済むことを行います。しかも、この段階では「覚えようとしない」ことがコツで、まだ試験勉強モードに切り替わっていない初期段階では「記憶」をしない。

覚えるまで繰り返すことで結果につながる

【ステップ2】覚える段階→重要用語を覚える、問題集を3回転させる

この段階は、「覚える」段階になります。重要用語の記憶や問題集の回転段階です。

【ステップ3】だめ押し段階(テスト前日)

最後の段階は、試験前日。この日は確認の段階で、ステップ2で3回やっても覚えられないことを再度インプットし直す。時間があれば2回やって間違えたものを。さらに時間があれば1回やって間違えたものを行う。

『中学生の勉強法』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

この3回やってもできない分が、テストに出ても間違える部分になりますから、これを試験前日に短期記憶でいいからインプットしてしまう。すると、自己最高点が取れることも。

このように仕組み化するのです。そして、不完全ながらでも、1回やってみると点数が上がるという実感が出てきます。するとさらに、欲が出てきて、仕組みを自分なりのオリジナルのやり方にカスタマイズしていくことでしょう。その段階までくれば、「自立」となります。ぜひ、上記の内容をお子さんに伝えてあげてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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