テストで「高得点を取れる子」の具体的な勉強法 学校も親も、誰も教えていない重要なコツ

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自己肯定感についてはデータにも示されています。例えば、「第38回教育再生実行会議」の参考資料には、国別の子どもの自己肯定感や、日本の子どもの自己肯定感と学力の関係の分析が出ていますが、ここからも学力が与える影響は小さくないことがわかります。

得点の取れる子はテスト勉強のやり方を知っている

勉強ができなくなった理由は直接的には、勉強していないことなのですが、以下の点は見逃せない問題だと思います。

「勉強方法を教えてもらったことがない」

ということです。

中学生、高校生のときに、定期テスト前にテスト範囲表を渡された経験はあると思いますが、「テスト勉強のやり方」を教えてもらったことがあるでしょうか? 英語はこのように勉強すると高得点が取れるという方法を教えてもらったことはあるでしょうか。

数学はどのように勉強すればいいか。国語はどのように試験勉強をすれば得点できるか。また、何日前から試験勉強する必要があるのか、教えてもらったことはあるでしょうか。本当は、すべてやり方が存在するのです。しかも、一部の天才的才能を持つ子を除き、高得点を取っている子は多少やり方は違えど、ほぼ同じようなパターンで行っています。

点数が取れる子は、勉強の方法を知っているのです。誰から聞いたかわかりませんが、知っているのです。これまで筆者は3000人以上の中・高生を直接指導してきた経験から、点数が取れる子はほとんど同じような勉強方法をとっていました。

しかし、そのような子は、ほかの子にそれを教えることをしません。聞かれてもいないことをあえて言う必要はないですし、言ってしまったら、みんな点数が取れてしまうという懸念もあるかもしれません。いずれにせよ、高得点を取る方法はこのようにして拡散せず、一部の上位5%程度の世界だけの話になるのです。

そこで、詳しい勉強法までは限られた字数の中では書けませんが、簡単にポイントを書いておきますので、お子さんに伝えてください。

・英語は音読20回をテスト勉強の第一段階で行う。新出単語の記憶は最終段階でやる。はじめに単語から覚える子は英語の点数が低い
・数学は平常時にやっておく。テスト勉強期間中に数学の勉強に時間を割いている子は全教科のテスト結果が悪い
・数学は平常時の勉強では、凡ミスで間違えた問題は正解として処理する。数学は解き方がわかることが勉強であり、計算ミスは試験の本番で発見する方法で対処する
・問題集は3回転しなければ効果がない。そして3回間違えた問題がテストに出て間違える可能性が高い問題である
・理社は記憶をしなければ問題集をやる意味がない。記憶をしてから問題集をやる
・歴史は教科書5回の黙読を、テスト勉強の第一段階で行う
・科目が少ない中間テストは少なくとも7日前から10日前、科目が多い期末試験は10日前から14日前から始める

上記のいくつかを取り入れるだけでも必ず点数が上がります。いきなりすべてやることは大変だと思いますので、はじめはいくつかだけ取り入れてやってみてください。

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