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ライフ #仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-

見合いして2年付き合った男女が破局したワケ 婚約解消に至るカップルには共通項がある

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私はこれらの話をした後で、貴之に言った。

「婚約中には、みなさんいろいろなもめ事があったり、けんかをしたりして、それを乗り越えられれば夫婦になっていく。決裂してしまえば婚約解消をしていく。2つに分かれていくんですよ」

私の話を真剣な表情で聞いていた貴之が言った。

「乗り越えられるか、婚約解消になるか。その分かれ目ってどこにあるんでしょうか」

「これは相手の立場に立って、物事を考えられるかどうかなんですよ。それが思いやりですよね」

結婚できない人には太い「自分軸」がある

人それぞれに、嗜好がある。それまで生活してきた環境の中で、自分はこう生きていきたいというマイルールがある。

「今回閑静な住宅街に家を買いたかったのは、大都会で忙しく働いているのだから、お休みの日には緑があふれる街で、のんびりと過ごしたいと思ったからですよね。

でも、年老いたお母様は、昼間1人でその家にいる。買い物に行くのも不便、病気になったらタクシーを呼ばないと病院にも行けないような環境で暮らすのは、不安だと思うんですよ」

そんな母親を思っての美恵子の言葉だったのだろうが、彼女に貴之を思いやる気持ちがあるのなら、「母を不安にさせるような態度を今後も取るなら、この結婚自体を考え直したい」という言い方ではなく、「これからどんどん老いていく母が、病気になったり買い物に行けなくなったりしたときに、私たちが母の世話をしなくてはいけなくなるから、逆に手がかかるわよね」という言い方をすれば、貴之も憤慨しなかっただろう。

「確かに鎌田さんのおっしゃる通りですね」

婚活を続けても結婚できない人というのは、太い自分軸がある。自分で作ったマイルールを正解だと決めつけて、パートナーに押し付けようとする。

スルリと結婚をしていくのは、相手の欠点を見逃すこと、失敗を許すこと、ささいなことにも“ありがとう”という感謝の気持ちを伝えられることができる人たちなのだ。

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