お子さんは、「トップ校に行く!」と宣言することで、言っている自分って格好いいという、ある種の自尊心を高めている可能性があります。小さい頃からその傾向があるということは、なおさら、その可能性が高いでしょう。
これまで指導してきた生徒にもいました。例えば「オール4を取る!」と言っていながら、その後の行動が伴わない子や、「英検2級に合格する!」と言いながら、問題集を解こうとしない子など。
このような子たちは、「宣言している自分ってカッコいい」という目的をすでに達成してしまっているため、その後の行動は起こしません。見た目は「口だけで終わっているように見える」のですが、その子の中では、すでに目的は達成し完結しているのです。
言葉ほど人を惑わすものはありません。人が言ったことをそのまま信じて、その後、裏切られたというケースは、誰しも少なからずあるのではないでしょうか。特に親は子どもの「やる!」という言葉をそのまま信じてしまい、でも実際はやらない姿にやきもきするということが往々にして起こります。
大川さんのお子さんの状態は、特別なことでもなく、実際、世の中にたくさんある現象の1つです。別に悪いことでもありません。そのように宣言することで、自己肯定感を上げている可能性もありますから。
言ったことを実行してもらう方法
しかし、親としては、口ばかりでいつまでもやらないわが子に強い不安を抱くことでしょう。できれば、言葉と行動が一致する子になってほしいと思われることでしょう。そこで、そのようなときは、次のような方法がありますので、ぜひ試してみてください。この方法は、筆者がこれまで生徒たちに実際に使ってきた方法で効果が大きかった方法です。
ポイントは、「◯◯をやる!自分ってカッコいい」→「◯◯ができた(達成した)自分ってカッコいい」に変えてしまうことです。
そのために次のような言葉がけをしてみてください
子:「トップ校に行く!」
親:「トップ校か、それはすごいね〜。トップ校に行くって宣言できる子って、世の中にそんないないよ〜」
子:(褒められて内心、満足している)
親:「そう宣言できる子もすごいけど、それが達成できたら、もっとすごいことになるね〜」
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