人口減少に悩む下呂市を支える地元民の挑戦

特産品の創生がアイデンティティにつながる

「少子高齢化」や「地場産業の衰退」などの問題に瀕した地方で、活性化を目指した地域一丸での取り組みがスタートしている(写真:GARDEN Journalism)
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。

地域の力を結集し、下呂の新たな特産品を作りたい

「やっぱり、空気と綺麗な水があることですね。帰ってくると、顔を洗っていてもおいしい柔らかい水が出てきますからね」

本記事はGARDEN Journalism(運営会社:株式会社GARDEN)の提供記事です

地元の好きなところを尋ねるとすぐにこう教えてくれたのは、岐阜県下呂市出身で、「株式会社龍の瞳」東京営業所所長の熊崎陽一さん。今、熊崎さんは地元の皆さんと協力して、下呂市の新しい特産品づくりに挑戦しています。

「障害を抱える人やお年寄り、若い人まで、みんなが一緒に手を取り合って田植えを行い、育てて刈り入れたお米から日本酒を造る」。日本列島活性化プロジェクトで地方創生を目指す「一般社団法人おらがまち」が、東京農業大学農学部・川嶋舟准教授が月刊「たる」で連載中の「お酒と福祉の醸す日々」の中で提唱している「農業と福祉の連携」についての構想を具現化しようと始めたプロジェクトです(クラウドファンディングにて支援を募集中)。

使用するお米は、下呂市から生まれたブランド米「龍の瞳」。日本酒を手がけるのは、享保5年に創業し300年近く下呂市で造り酒屋を営む「奥飛騨酒造」。そして、稲作の手伝いや日本酒のラベル張りで参加するのは、下呂市の障害者就労支援事業所「ひだまりの家」の利用者の皆さんです。

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