難民を積極的に受け入れるスウェーデン
ムーギー:ありがとうヨハン。極東のどこかの国でも、教育改革とかいってゆとりに振れたり、逆に今度はとんでもなく右に振れたり、質の低い痴漢教師が長年、職を守られたり、と問題が山積みなので、スウェーデンの教育改革なども学んで参考にされることだろう。
さてヨハン、ほかにスウェーデン政治の特徴はどのようなものがあるか?
ヨハン:われわれは大量の移民や難民を受け入れてきた。これはフィンランドと大きく違うところだ。どんな国が戦争で困ったときでも、われわれは最大の難民受入国だった。ユーゴスラビア、イランイラク戦争、ソマリアなど、さまざまな戦争の難民を受け入れてきた。ただ、経済危機になるたびに右翼政党が力を増してきた。
しかしながら、移民のスウェーデン社会への統合は、あまりうまくいっていない。皆、違うバックグラウンドだし、貧しいし、スウェーデンの経済は高度なスキルの労働者が必要なのだが、それに応えられていない。問題は移民は各グループでコミュニティを形成し、スウェーデン中に散らばらないのだが、それでもスウェーデン社会の主流派が、移民を否定的に扱うことはない。
先のイラク戦でもアメリカ全土よりスウェーデンが難民を受け入れた。われわれは人道的な国であることに誇りを抱いており、またスウェーデン人が言うことは基本的に信頼してもらってよい。お互いに相手をだまさない、という安心感がある社会だ。
スウェーデン人は直接さと正直さを重視
ムーギー:なるほど、この記事が読まれている日本は、避難民を最も受け入れていない先進国としてしばしば取りざたされるのだが、人口減少も相まり、移民受け入れ論がホットトピックなので、スウェーデンから学ぶことも多いだろう。
さて、最後にスウェーデンの国民性を表現すると、どうなるか?
無料会員登録はこちら
ログインはこちら