円安でもさらに値下げする、イケアの強み イケア・ジャパンのパルムクイスト社長に聞く
――2013年8月期の売上高はどのくらいに落ち着きそうですか?
まだ決算期前ですが、いまのところ既存店で前年比約10%増の成長を続けているので、700億円を超える売上高を見込んでいます。
「認知度アップ、値下げ、従業員の実力」が原動力に
――日本でのビジネスが好調な理由は?
3つの要因があります。1つ目はいわばお客様のおかげです。イケアの店舗の認知度が年々上がってきていることで、来客数も増えています。2つ目の要因はプライスダウンです。昨年も500品目の値下げを実施しましたが、非常に良い効果を生み出しました。3つ目は従業員です。この7年間日本でビジネスをする「コワーカー(従業員)」がすごく成長しています。お客様一人ひとりがどんな快適な暮らしをしたいのか、どんな生活のサポートをして欲しいのか、ニーズを一つ一つ理解して対応しているのです。
――06年に再上陸して以来、イケアが日本市場に根付いてきたということでしょうか。
そうですね、現在は、年間約2000万人以上のお客様にお越しいただいています。イケアには「イケアファミリー」という会員制度があるのですが、現在約500万人の方がメンバーになってくださっています。近年リピーターが増えてきているのを、すごく実感しています。
イケアに来れば、お客様が「いつも新しい空間や、わくわくするような商品がある」「楽しい気分にさせてくれるレストランがある」と感じて下さるようなストア作りを心がけ、コワーカーと楽しみながら、一生懸命改善しています。それを実際にお客様が楽しいと思って下さり、また来店くださるという、好循環が出ているのでしょう。
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