太らない人ほどストレスに負けていない理由 「運動」と「7時間以上の睡眠」がやはり重要だ

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また、睡眠不足も慢性的なストレスのもとです。睡眠時間はつねに減り続けていて、1910年の平均睡眠時間は9時間でしたが、最近では、30~64歳の成人の30%以上が、1晩に「6時間未満」しか寝ていないとするデータがあります。

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集団調査ではつねに、短時間睡眠と体重増加に関係があることが認められており、体重が増えるかどうかを分ける睡眠時間は「7時間」と割り出されています。

5、6時間しか睡眠を取らない人は、体重が増加するリスクが50%も高くなると報告されていて、睡眠が不足すればするほど、体重が増えるということにほかなりません。

睡眠不足は心理的に強いストレスを引き起こし、コルチゾールの分泌を有意に促します。

「1晩睡眠が不足しただけで、コルチゾールの値は100%以上増加し、翌日の夜になってもまだ、コルチゾールの値は37~45%ほど高い状態にある」という報告も上がっています。

太らない睡眠習慣

ウィスコンシン睡眠コホート研究とケベック州で行われた家族研究によると、睡眠時間が短いと体重が増えることに加え、「満腹ホルモンが減り、食欲ホルモンが増える」ことも判明しました。

以上のことから、「7時間以上」の睡眠時間は確保してほしいのですが、それだけでなく「質のいい睡眠」を心がけることができれば、より減量効果が高まります。いい睡眠を保つ秘策はいくつかありますが、「眠る前の瞑想」は必要ありません。ややイメージと異なるかもしれませんが、瞑想はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す「睡眠リズム」を妨げることが判明しているのです。

現在の研究でわかっている「減量効果のある眠り方」をまとめると、次のようになります。

・「完全な暗闇」で眠る
・「体を締め付けない服」で眠る
・睡眠時間を「一定」にする
・毎晩、「7〜9時間」は眠る
・朝はまず「太陽の光」を浴びる
・部屋を「少し涼しめ」にしておく
・寝室に「テレビ」を置かない

睡眠時間を確保するとともに、熟睡度を上げましょう。そうすれば翌朝、脳と体がクリアになり、ストレスと脂肪が溜まりにくい体で1日のスタートを切ることができるはずです。

ジェイソン・ファン 医学博士
Jason Fung

1973年生まれ。トロント大学医学部卒業。同大学の研修医を経たのち、カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて腎臓専門医の研修を修了。2型糖尿病と肥満に特化した独自の治療を行う「インテンシブ・ダイエタリー・マネジメント・プログラム(集中的な食事管理プログラム)」を開発。著書に『The Obesity Code』『The Complete Guide to Fasting』など。雑誌『ジャーナル・オブ・インスリン・レジスタンス』の編集長(科学部門)も務める。

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