東大生推奨「学びを最大化する」本選びのコツ

新年に向けて「1年のマイテーマ」を決めよう

どんなにいい本であっても「1冊ですべてがわかる」ということはありません。多面的にいろいろな切り口の本を読み、さまざまな意見を知ることによってこそ、知識というのは深まっていきます。

「AIってすばらしいよね!」と語る本だけでは、AIのすべてを理解することはできません。逆に、それだけでは知識が偏ってしまってよくないことさえあると思います。いい面だけでなく、「AIの悪い面」を語る本も読んだり、AIの功罪を分析する本を読んだりすることでこそ、より深く理解することができるようになるのです。

だからこそ、1年かけて学びたい「本選びの1本の軸」を作り、それに沿って本を読んでいく。「マイテーマ」を決めることには大きな価値があるのです。

しかし、来年1年間かけて学ぶべき「マイテーマ」って、なかなか選びづらいですよね。そこで今回は、僕がこの2018年に読んだ「マイテーマ」を2つ、ご紹介させていただきます。「なぜそのテーマを選んだのか」もあわせてご紹介しますので、1つでもみなさんの「マイテーマ」選びに参考になるところがあれば幸いです!

マイテーマ1:日本の教育のこれから

1つ目は「日本の教育のこれから」というテーマ。

ITの技術が発達し、「今まで存在していた仕事の多くが、AIによって代替可能になりつつある」ということが語られています。そんな中、その社会の変化を鑑みて、2020年入試改革が行われようとしています。

「戦後最大の教育改革を前に、自分も今一度、日本の教育に関する本を読まなければ!」

そう考え、僕は「日本の教育のこれから」を2018年のマイテーマに据えることにしました。来年は、お子さんを持つ親御さんもそうでない方も、今一度「教育」というものを考え直すいい時期なのではないでしょうか?

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

このテーマの中で選んで、やはり面白かったのは『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』です。AIに勝てる人材になるために必要な「読解力」のことを深く知り、これからの教育のことを考えるきっかけになりました。この本について東大の友達と議論したりもして、とても盛り上がったのを覚えています。

読解力は子どもだけでなく、大人になった後でも必要になってくる能力です。今一度この本で「読み解く」ということと向き合ってみてはいかがでしょうか。

また2018年後半は、「非認知能力」についての本を読んでいました。今までのテストで測れる学力(=認知能力)ではなく、コミュニケーション能力や問題解決能力などの「AIに勝てる人間力(=非認知能力)」を高めるべきだ、という本を読むことは、これからの教育について考える非常にいいキッカケになりました。

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