東大生推奨「学びを最大化する」本選びのコツ 新年に向けて「1年のマイテーマ」を決めよう

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『非認知能力が子どもを伸ばす』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

僕のオススメは、『学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす』です。

この本では「非認知能力」とは新しい概念ではなく、今までの日本の教育でも重視されてきたことがポジティブに評価されているだけなんだということがよく理解でき、「非認知能力」自体についての理解も深めることができます。

また、この本を読んだ後で、『「非認知能力」の育て方』を読むと面白いと思います。著者の実体験をベースに、非認知能力がどうすれば育つのかが語られており、子どもたちがこれからどう育っていくべきなのかについて考えるキッカケになります。

マイテーマ2:日本の地域

2つ目のマイテーマは、「日本の地域」でした。

人口減少が加速し、地方から人口がどんどん減少していってしまっている日本。僕もいろいろな市町村の方にお会いすることが多いのですが、どの地域の方も、地域からどんどん若い人が少なくなってしまっていることを嘆いていらっしゃいます。

「これは本腰を入れて地域について勉強しないと……!」

そう思い、「日本の地域」をテーマにしました。

未来の年表』という本では、2020年には「女性の人口の半数が50歳以上になる」と予言されており、これが現実のものになろうとしています。2019年には、より深刻化していく人口減少と地方消滅の問題に対して切り込む本がたくさん出版されると思われます。日本に住むものとして、2019年は地域について勉強する年にしてはいかがでしょうか?

『地方消滅』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

その中でも読んでいただきたいのは、まずはやはり『地方消滅』です。先ほどお話しした地域に関する議論を喚起した1冊で、網羅的かつデータに基づいて人口減少と日本の地域の問題を理解することができます。この本を読んだうえで、地域について語るほかの本を読むようにすることで、次の本の理解度が全然違ってきます。

また、マクロで大きなスケールの話だけでなく、ミクロで小さなスケールの本もオススメです。大きな枠組みの中で語られた本だと、読んでいてもなかなか実感がわかないことがあります。そんなときに読むべきなのは小さな話、具体的なレベルで語られた本です。これを読むことで、現実感が一気に増して、格段に勉強しやすくなると思います。

白状してしまうと、今年の前半はマクロなスケールの本ばかりを読んでしまって、少し読むのがつらかった時期がありました。しかし後半になってミクロな本にも手を出すようになってから、一気にいろんな本が理解しやすくなりました。なので、これから「日本の地域」をマイテーマに据えようとお考えの方は、マクロなスケールの本もミクロなスケールの本も同時に読んでみてはいかがでしょうか?

その中でも、『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』をぜひ読んでいただきたいです。地元で何が起こっているのか? どうすれば地元を再生することができるのか? そうしたことがとてもわかりやすく書かれている本です。「凡人のための」というキャッチコピーどおり、今まで地域についての本を読んできていない人でも楽しめる、めちゃくちゃ読みやすい内容になっております。

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