全日本空輸(ANA)の印象も強い。企業イメージはしゃれているが、エントリーシートの設問は、生き方を問う真面目な内容だ。
「自己分析が問われていた」(文系、その他私立大)、「質問が道徳的すぎる」(文系、その他私立大)、「会社の今後について考えさせられる内容だった」(文系、その他私立大)、「最後の質問で、仕事についての目標や夢ではなく、人としてどのような人間になりたいかや、人生をかけての目標について記述するものがあった」(文系、中堅私立大)。
ANAの設問は事務職、技術職、客室乗務職で異なっている。「道徳的な問いかけ」は客室乗務職のエントリーシートにある。
設問を読んでみよう。
こういう真正面からの問いかけに驚いて、感動する学生はかなりいると思う。
サントリーやJALでは「手書き」
AI、IoTが毎日、新聞紙面を賑わす時代に、「手書き」のエントリーシートを求める企業がある。学生の印象は強い。
サントリーホールディングスに対して印象に残った理由を、「手書きだったから」(文系、上位国公立大)と書いた学生がいる。
設問は、
日本航空(JAL)も手書きだ。「手書きESを全て見てくださるから」(文系、中堅私立大)、「自由記述で手書きである点」(理系、旧帝大クラス)と学生は好意的。
設問は、
とあり、文字数などの制限をしていない。
現在では文章を書くとき、手書きは少ない。ほとんどはパソコンかスマホで書くので、手書きを苦手とする者は多い。漢字が書けない学生も多く、手書きエントリーシートに苦心惨憺したと思う。しかし、それ以上に多数の手書きエントリーシートを読む人事の労力は、大きいはずだ。
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