アメリカは今後10年で、デフレになる

株価上昇=好景気は、いずれ過去の図式に

NYでもクリスマス商戦がスタート。アメリカも、遠くない将来デフレになるのか(ロイター/アフロ)

これまでアメリカ経済および世界経済は、インフレであることが当たり前ととらえられてきました。日本は1990年代の後半から本格的なデフレ経済に入り、それが16年以上にわたって続いてきましたが、1900年代以降、先進国でここまでデフレが長期化したのははじめてといってもよいでしょう。

エネルギー革命で、世界的にデフレ圧力が強まる

ただ、これからは日本だけでなく、アメリカも、そして世界的にもデフレ圧力が強まってきます。その根拠は、シェールガス、シェールオイルを軸としたエネルギー革命です。 

この革命によって、世界でも最大のエネルギー輸入国だったアメリカが、自国内でエネルギー生産を行ない、それによって国内需要のすべてをまかなえるようになります。そうなれば、世界的にはむしろエネルギーは余剰になりますから、エネルギー価格は長い目で見ても、下落の一途をたどることになります。

 この10年、消費者物価指数で見たアメリカのインフレ率は年2%前後です。この2%を分解すると何が見えてくるのでしょうか。この2%の上昇には、さまざまな製品やサービスの価格動向が含まれているわけですが、なかでもとりわけ顕著な上昇ぶりを見せたのが、主としてガソリン代、電気代、食糧費の3つでした。それ以外のもの、たとえば自動車などはほとんど上昇していませんし、電化製品や衣類などは、むしろ価格が下落しているのです。

次ページアメリカは10年単位で見ると「デフレ経済」に移行する
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • コロナ後を生き抜く
  • 今見るべきネット配信番組
  • 森口将之の自動車デザイン考
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ついに上場廃止、大塚家具の末路
ついに上場廃止、大塚家具の末路
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
2050年の中国<br>世界の覇者か、落日の老大国か

米国と並ぶ超大国を目指す中国。しかし中国の少子高齢化はこれまでの想定を超える速さで進行しています。日本は激変する超大国とどう付き合うべきか。エマニュエル・トッド、ジャック・アタリ、大前研一ら世界の賢人10人が中国の将来を大胆予測。

東洋経済education×ICT