AIが予測、100年後の「絶品料理」はどんな味か 「世界一美味しくない」といわれる食材を使用
松嶋:なるほど。
石川:新しさと質の高さは相反するもので、人類がこれまで作ってきたレシピは、曲線の中に閉じ込められているんです。
料理のクオリティを数式にした
今回のAIは、これを飛び出してみたんです。人類を閉じ込めていた「クリエイティビティのトラップ」をドカンと飛び出て、両立しづらいノベルティとクオリティのバランスを取ってみようじゃないかと。
松嶋:なるほど。説明を受けたらよくわかりました。食材を出す時に説明してくださいよ。
石川:すみません(笑)。で、このグラフを数式にしたのがこれです。専門的な話になりますが、料理のクオリティというものを、世界で初めて数式で表したんです。
「どれだけ斬新であるか」と「それがどれだけ価値があるのか」という2軸が、クリエイティビティの根幹だと思います。それを料理に当てはめ、おいしく、かつ見たことのない究極のレシピを追求したい、というのが今日の真の目的でした。
松嶋:なるほど。だとしたら、おいしいかどうかは一度忘れていただき、楽しいと思って帰っていただければ何よりです(笑)。楽しいと言ってもらえるのが、僕は何よりも嬉しいですから。
石川:僕も同感です。100年後のミシュラン星付きレストランのシェフのアタマの中を覗いた気分になっていただければ幸いです。
(TEXT BY TOMONARI COTANI、
PHOTO BY KOUTAROU WASHIZAKI)
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