Androidの父が作ったシンプルスマホの全貌 公式サイトを通じて日本でも購入可能に
日本は「世界で最もiPhoneが普及している国」として知られており、その販売シェアや国別のOSシェアを見ても、6割ほどの勢力を占めるとみられている。その影で、秀逸な機能やデザインを持っていた多様性のある日本のケータイと、その系譜を組むAndroidスマートフォンは、メーカーの撤退が続き、今では中国、韓国などのメーカーの製品以外の選択肢がほとんどなくなってしまった。
米国でも状況は同じで、米国のスマホメーカーはとうになくなり、主要メーカーで米国に本社があるのはアップルぐらいしかなくなってしまった。しかし、そんな中で昨年夏から注目されている米国でデザインされたスマートフォンがある。
それが、「Essential Phone(エッセンシャルフォン)」だ。
Essentialはスマートフォンを作るスタートアップ企業。昨年5月に「PH-1」を発表し、8月から発売。販売台数は公表されていないが、その美しいデザインと機能性で存在感を増している。
2018年4月27日から、公式サイトを通じて日本でも購入可能となったEssential Phone PH-1のレビューとともに、このスマートフォンが作られる現場を取材した。
「スマホ初」が目白押し
Essential Phone PH-1は、5.71インチで2560×1312ピクセル(QHD)の解像度を持つ液晶ディスプレーがデバイスいっぱいまで敷き詰められたいわゆる「全画面スマホ」だ。
しかも昨年11月に発売されたiPhone Xよりも早く、画面上部の切り欠きにカメラを配置する「ノッチ」を活用したデザインを採用している。
iPhone Xのノッチには受話スピーカーやFace IDを実現するTrueDepthカメラのセンサー類が備わっているが、Essential Phoneのそれにはカメラだけが備わり、小さく丸い切り欠きとなっている。このノッチの小ささを実現した秘密は、横幅が取られる受話スピーカーを端末上部のエッジに配置する工夫があったからだ。
iPhone Xがリリースされ、中国メーカーなどからノッチを用いたAndroidスマートフォンが登場してもなお、全画面と小さなノッチを備えるデザインは色褪せない。それは手触りの楽しみにも共通する。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら