Androidの父が作ったシンプルスマホの全貌 公式サイトを通じて日本でも購入可能に
現在多くのスマートフォンに搭載されているAndroidは、各メーカーやキャリアによってさまざまな機能が付加されたり、ユーザーインターフェースに手が加えられ、その端末に最適化されたり、新たな価値を提供することに熱心だ。
しかしこれは、ルービン氏が言う「ピュアなAndroid」のポテンシャルから離れてしまう。結果として、動作が緩慢になったり、セキュリティを含む重要なアップデートが遅れるなどの弊害も出ていた。
Essential Phoneはグーグルブランドのスマートフォンではないが、よりシンプルにAndroidのポテンシャルを引き出すことを目指したスマートフォンであり、デザイン同様に、サードパーティのAndroidスマートフォンの中で、もっともミニマルな存在と言える。
進化し続ける「カメラ機能」
追加アプリがほとんどなくピュアなAndroidとして使い始めることができるEssential Phoneだが、カメラアプリは同社が開発しているカスタマイズアプリとなっている。

カラーだけでなくモノクロの1300万画素センサーも備えており、これを活用したモノクロ写真は、エフェクトで作り出す一般的なスマホのモノクロ写真よりもキレと深みに優れている。Essential Phoneのモノクロモードで撮影(筆者撮影)
Essential Phoneが昨夏に発売された当初、カメラの評判はお世辞にもいいとは言えなかった。1300万画素のカラー・モノクロのデュアルセンサーを備え、赤外線と位相差のデュアルオートフォーカスが搭載されていたが、ノイズの多さや動作の遅さがあり、レビューでも「生焼け」との評価が見られた。
しかし同社はカメラアプリを繰り返しアップデートし続け、スピード、暗い場所での撮影などの改善を加えてきた。またセルフィーを撮影する際に画面をフラッシュ代わりに光らせる機能や、陰陽の差が大きい場合に双方を最適に撮影できる自動HDR機能などを追加した。また2つのカメラを用いたポートレートモードの自然な仕上がりはiPhone X以上と評価できる。

2018年5月16日現在の最新ソフトウエアでレビューをすると、撮影機能の少なさは変わらないものの、非常に満足できる撮影体験が得られるカメラに仕上がった。
特にモノクロレンズを備えていることから、ちょっと露出を下げれば非常に自然で深みのある白黒写真が得られ、エフェクトで白黒にするほかのスマートフォンと一線を画す迫力が得られる。
さらに、Essential Phoneの背面には2つのピンがあり、本体に仕込まれている強力な磁石で固定するワイヤレスアクセサリを接続できる。現在用意されているのは、360度カメラだ。ワンタッチですぐにカメラが起動し、360度写真や4Kの360度ビデオを撮影することができる。
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