オーガニック食品でがんのリスクは減るか

フランスで行われた大規模調査

なんとなく体に良さそう、というイメージがあるオーガニック食品ですが…(写真:vaaseenaa / PIXTA)

オーガニック食品を買う人は、それが健康にいいと信じて高いお金を払っている。しかしこれまでは、オーガニック食品が本当に体にいいのか、証拠は示されていなかった。

だが、フランスで行われた研究で、オーガニック食品をよく食べる人はまったく食べない人に比べて、がんの罹患率が25%低いということが示された。これは約7万人の成人を5年間継続的に調査した結果、報告されたものだ。オーガニックの果物や野菜、乳製品、肉などをよく食べている人は、特にリンパ腫にかかる割合が低く、また閉経期乳がんにかかる割合も、著しく低かった。

影響の大きさに論文執筆者も驚く

その影響の大きさは、論文の執筆者らも驚いたほどだった。「私たちはがんの罹患率が低くなるだろうということは予想していた。だが、その低下の度合いが非常に大きかった」。論文の筆頭執筆者で、フランス国立保健医学研究機構の疫学統計学研究所の研究者、ジュリア・ボードリーは言う。

彼女によると、オーガニック食品を食べることが、がんを減らす直接の原因になっていることはこの研究では証明されなかったが、「オーガニックを基本とした食生活が、がんのリスク低減に貢献する可能性がある」ということが強く示唆されたという。

この研究は資金の全額が国と政府の基金によって賄われ、10月22日に医学誌の『JAMAインターナル・メディスン』に発表された。

ただし、この論文の付随論評を書いたハーバード大学の栄養学の専門家らは、この研究の問題点として、残留農薬のレベルが測定されていないことを挙げた。彼らは、この研究の結果を裏付けるために、より長期間の研究を政府の資金によって行うべきだと述べた。

次ページイギリスでの同様の調査の結果は?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 若者のための経済学
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日産・西川社長辞任の衝撃<br>ルノーとの対立が再燃も

株価連動型報酬を不正に上乗せして受け取っていた西川社長が辞任を発表した。対ルノーの防波堤だった同氏の退場は、日産の独立性を揺るがしかねない。ゴーン時代の有力な後継者候補が去り人材難の日産。次期社長の人選が将来を決める。