日本人向きボージョレ・ヌーヴォーはこれだ まるで「藤田ニコル」を思わすフレッシュさ

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日本ではなぜかボージョレ・ヌーボーだけが有名で、解禁日を祝うのはワイン業界における一大イベント。実際、日本はボージョレ・ヌーボーの世界最大の輸出先です。多分、フランス人より日本人のほうがボージョレ・ヌーボーを飲んでいるんじゃないかしら(笑)。

当たり前ですが、2018年のボージョレ・ヌーボーは2018年に収穫されたブドウだけで造られています。ここで、“アレ?”って思いませんか? ブドウの収穫は日本と同じく秋。ボージョレ地区でのブドウの収穫は毎年9月半ばあたりなので……なんとなんと! そこから約2カ月でワインとして販売されるってことなんです。

ボージョレだからこその楽しみ方がある

収穫から2カ月ほどでワインショップに並ぶんですから、当然普通のワインとは造り方も異なります。普通は、収穫したブドウをまずは潰すのですが、ヌーボーでは、潰さずに大きなタンクにブドウを房ごといっぱいに入れ、そこへ二酸化炭素(炭酸ガス)を流し込み、置いておきます。

するとその気流中でブドウが自ら細胞内醗酵を起こし、実が破裂していくんです。果皮がはじけるように破裂し、液状になったら皮と種を取り除き、色の濃いブドウジュースにします。そこへ酵母を加えて、アルコール醗酵させるんです。

なお、ボージョレ地区では、大きなステンレスタンクにブドウを上からどんどん入れることで、下のほうのブドウがその重みで潰れ、流れ出た果汁で醗酵が自然に始まり、二酸化炭素を発生させる……という伝統的な製法を用いる生産者もいます。この方法を“マセラシオン・ナチュレル”と呼びます。

「ボージョレ・ヌーボーなんて」と、ちょっとバカにする人もいますが、上記のように造られるヌーボーは、樽でじっくり熟成させるタイプの赤ワインとはまったく別物。当然、その楽しみ方も異なります。

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