日本人向きボージョレ・ヌーヴォーはこれだ まるで「藤田ニコル」を思わすフレッシュさ

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このワインを有名人にたとえるなら、藤田ニコルちゃん。元気いっぱいでフレッシュな彼女は、とてもチャーミングでキャンデーが似合うところなんかもまさにソックリさん! 明るく親しみやすそうな印象とは裏腹に、実際は見た目より大人びていて、ドライそうなところなんかもこのワインによく似ていると思います。

(イラスト:くぼあやこ)

ちなみに、ヌーボーばかりが取り上げられるボージョレですが、もちろん造っているのは新酒だけではありません。ボージョレ地区の赤ワインは、ヌーボー以外の場合でもヌーボーと同じガメイ種を使いますが、製法が違うので少し異なる味わいになります。

覚えておくべきボージョレは?

中でもボージョレ地区のワインの最高峰として、ぜひ覚えておいてほしいのは、「Crus du Beaujolais(クリュ・デュ・ボージョレ)」です。こう呼ばれるカテゴリー(A.O.C.)のワインが10クリュ(10区画)もあるのですが、どれもブドウに適した土壌や気候のおかげで、すばらしいワインが造られています。

特に私が好きで、日本でも見つけやすいのが、「A.O.C. Morgon(モルゴン)」です。今日はまずこの1つだけ覚えてください。お値段はリーズナブルで、コスパがいいものが多いのもうれしいポイント。見つけやすいのはLouis Latour(ルイ・ラトゥール)社のものでしょうか。

キャンデーガールなヌーボーとはひと味もふた味も違って、大人のエレガントなセクシーさや、華やかでスパイシーなニュアンスなどを身に付けたクリュ・デュ・ボージョレです。にこるんも将来どんな魅力を備えた女性になられるのか、ちょっと楽しみです!

杉山 明日香 理論物理学博士、ソムリエ、唎酒師(ききざけし)

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

すぎやま あすか / Asuka Sugiyama

佐賀県唐津市出身。有名予備校の数学講師として教鞭を執る傍ら、ワインスクール「ASUKA L’ecole du Vin」ではソムリエ資格試験対策の講座を主宰。また東京・西麻布ではワインバー「GOBLIN(ゴブリン)」 を、パリでは日本酒&シャンパーニュをテーマにした和食店「ENYAA(エンヤー)」をプロデュースしている。著書に『ワインの授業 フランス編』『ワインの授業 イタリア編』『受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座』『おいしいワインの選び方』など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事