ゲーミフィケーション×OJTの人材育成 “ハイブリッド型”グローバル人材育成のすすめ

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グローバル人材育成を加速化させるゲーミフィケーション

アクセンチュアでは、このような課題解決の方法として、以下のような解決の方向を提言している(下図)。

そして、「ゲーミフィケーション」こそ、上記の方向性にマッチする代表的なソリューションなのである。これからのグローバル成長を求める日本企業は、従来の強みであった現場でのOJT型育成に、うまくゲーミフィケーションの要素を取り込み、育成戦略を再構築していくことが有効だ。

グローバル企業を見ても、「OJT×ゲーミフィケーションのハイブリッド型人材育成」、つまりゲーミフィケーションやテクノロジーを駆使し、グローバルで一定の知識・行動レベルまで効率的かつスピード感を持って引き上げ、最後に各国の実情に応じたOJTで仕上げをする、という考え方が見られる(下図)。

ではグローバル先進企業では、ゲーミフィケーションをどういう形で活用しているのか、いくつか事例を紹介する。

STEP1: 基本動作を“直感的”かつ“ストレスフリー”に身に付けさせる

まずは、業務をするうえでの知識・ルールや基本的な理念・価値観を理解する段階である。従来の分厚いマニュアルでは飽きられてしまうし、価値観などはいくら言葉を尽くして説明しても、特に文化や価値観が大きく異なる国では「そんなものか」で終わってしまう。いかに、学習のハードルを下げ、最低限の基本ルールや価値観を効率的に浸透させるか、が最大のポイントとなる。これは、ゲームフィケーションが最も得意とする領域である。

たとえば、スーパーマリオブラザーズの最初の画面を思い出していただきたい。敵のクリボーが右端から歩いてくるが、避けないとぶつかって死んでしまう。プレーヤーは試行錯誤しながら、ジャンプして踏みつけることを覚える。同時に、画面上部のブロックをジャンプして頭突きすれば、コインがもらえることもわかってくる。土管や谷があれば、ジャンプして乗り越えなければならない。つまり1-1をクリアしようと楽しみながら試行錯誤することで、プレーヤーは、スーパーマリオにおける基本的な操作を、マニュアルを読まなくても(言葉を介さなくても)直感的に体得できる構造となっているのである。

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