※ 前編はこちら:ビジネスパーソン総クリエーター時代の到来
新しい人材を引き付けるラーニングのあり方とは?
こうした新しい学び方、働き方を持つ人材を受け止めるために、企業もラーニングのあり方を見直し始めている。彼らがワクワクできる職場、成長「予感」を持てる職場にするために、今、グローバル企業では、どんな考えを捨てて、逆に何に着目しているのだろうか。
知識自体が持つ価値が低下しつつある中、昔と同じような研修体系で、同じ労力をかけて、同じような内容を、個人にインストールするような研修は減ってきている。一部の識者からは、「それはハードディスクがなかった時代の教育手法」と切り捨てる人もいる。
今は、知識を教え込むということより、情報のフローを作ることで、新たな知を産みだす土壌を作ることが主流だ。ある分野の才能ある人々が集まる場所をスパイクというが、グローバルに点在するあらゆる個人を有機的に結び付けることで、スパイクの集積を作ることに腐心している。
たとえば、ここまでやるかと思われるかもしれないが、あるグローバル企業の人事では、社員間コミュニケーションをモニタリングすることで、誰が情報のハブとして知識のフローを引き起こしているのかを分析している企業もある。
Facebook、Yammer、Chatterをはじめとしてコミュニケーションツールが充実してきた今、人事部は人と人、情報と情報をどう結び付けていくのかという検討を迫られている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら