ワクワクして、成長できる職場の作り方 ITの進化で変わる、ラーニングのかたち(下)

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 SNSやスマートフォンの隆盛は、マーケティングや消費者とのコミュニケーションのあり方を根本から変え、新たな勝ち組・負け組企業を生んでいる。そして今、その潮流は「人材育成」のあり方も変えようとしている。
 スマートフォンアプリを使った研修コンテンツの配信、シミュレーションゲームのコンセプトを援用したグローバルでの課題解決、ナレッジのリアルタイムでの創造・共有……。今回、アクセンチュア株式会社 経営コンサルティング本部が、その最新の動向をレポートしつつ、テクノロジーの進化が主導する人材育成3.0の方向性と最新の取り組み事例を提示していく。

 

※ 前編はこちら:ビジネスパーソン総クリエーター時代の到来

新しい人材を引き付けるラーニングのあり方とは?

こうした新しい学び方、働き方を持つ人材を受け止めるために、企業もラーニングのあり方を見直し始めている。彼らがワクワクできる職場、成長「予感」を持てる職場にするために、今、グローバル企業では、どんな考えを捨てて、逆に何に着目しているのだろうか。

<潮流1> 知識の効率的な吸収よりも、知識のフローを意識する

知識自体が持つ価値が低下しつつある中、昔と同じような研修体系で、同じ労力をかけて、同じような内容を、個人にインストールするような研修は減ってきている。一部の識者からは、「それはハードディスクがなかった時代の教育手法」と切り捨てる人もいる。

今は、知識を教え込むということより、情報のフローを作ることで、新たな知を産みだす土壌を作ることが主流だ。ある分野の才能ある人々が集まる場所をスパイクというが、グローバルに点在するあらゆる個人を有機的に結び付けることで、スパイクの集積を作ることに腐心している。

たとえば、ここまでやるかと思われるかもしれないが、あるグローバル企業の人事では、社員間コミュニケーションをモニタリングすることで、誰が情報のハブとして知識のフローを引き起こしているのかを分析している企業もある。

Facebook、Yammer、Chatterをはじめとしてコミュニケーションツールが充実してきた今、人事部は人と人、情報と情報をどう結び付けていくのかという検討を迫られている。

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