日本でも根強い人気を持つ外国車ブランドのひとつ「BMW」。日本自動車輸入組合(JAIA)が発表する月別の新車登録台数では、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン(VW)ともどもコンスタントにベスト3にランクインし続けている。
そんなBMWの稼ぎ頭と呼べる車種が「3シリーズ」であることは、クルマ好きであれば知っている人が多いだろう。JAIAが発表している外国メーカー車の年度別モデル別新車登録台数順位でも、価格面では安い「1シリーズ」や「2シリーズ」を差し置いてBMWブランドのトップを維持している。
その3シリーズ、今年10月に開催されたパリ・モーターショーで第7世代となる新型が発表された。しかし現地取材を行った自動車メディア関係者に話を聞いたところ、「パッと見ただけではどこが変わったかわからない」という感想だった。
3シリーズは難しい
そんなうわさが日本法人のBMWジャパンに届いたのかどうかは不明だが、先日BMWジャパンではメディア向けに「BMWデザイン・サロン」を開催した。プレゼンテーションを行ったのはドイツBMWのデザイン部門でエクステリア・クリエイティブ・ディレクターを務める永島譲二氏だった。
永島氏は日本の自動車メーカー勤務経験はなく、アメリカ・ミシガン州ウェイン州立大学大学院でデザイン修士課程を修了すると、ドイツのオペルでキャリアをスタート。フランスのルノーを経て1988年にBMWに入った。
BMWでは1996年発表の「Z3」(現在のZ4の前身)、同年発表の4代目「5シリーズ」(現行型は7代目)、2005年発表の5代目「3シリーズ」(現行型は6代目)をはじめ、多くの市販車・コンセプトカーのデザイン開発にかかわっている。
デザイン・サロンでは、同氏が市販前のコンセプトカーにタッチした「Z4」「8シリーズ」とともに、新型3シリーズについても説明を行った。まず何から話すのか。注目していた自分の耳に届いた永島氏の最初の言葉が、本心なのだと思う。
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