プリウスが「PHV」ルックにならなかった理由 デザイン不評だった4代目はどう変わったか

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今年12月にマイナーチェンジを受けたトヨタの4代目「プリウス」(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

2015年12月のデビュー当時からデザインについて賛否両論が巻き起こっていたトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が、2018年12月にマイナーチェンジを受けた。日本車のマイナーチェンジは2年に1度というパターンが多いから、約1年遅れての改良ということになるかもしれない。

「C-HR」の影響も受けての改良

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4代目に当たる現行プリウスは、3代目までと比べると売れ行きの勢いが落ちたと言われる。たしかに日本自動車販売協会連合会が発表する、軽自動車を除く新車乗用車の車種別販売台数ランキングによると、今年1月から11月までトップに立ったのは同じトヨタの「アクア」と日産自動車「ノート」だけで、プリウスは後塵を拝している。7月以降はベスト3に入ることも少なくなった。

ただしこれは、身内のライバルが増えたことも理由だと考えている。

ひとつは現行プリウスとプラットフォームやパワートレインを共用するSUVの「C-HR」だ。現在トレンドになっているSUV、しかもスタイリッシュなデザインだけに、今年も前述のランキングでベスト10圏内に入ることが何度かあった。

もうひとつは「シエンタ」だ。こちらは9月のマイナーチェンジで、カラーコーディネートを落ち着き方向にシフトするとともに、2列シート仕様を追加した。筆者は「トヨタ『シエンタ』5人乗りが追加された事情」(2018年9月20日配信)で、従来は3列シート車(6人または7人乗り)だったシエンタに5人乗りが加わったのは、快進撃を続けるノート対抗だと記した。実際、10~11月の販売台数ランキングではノートを上回り、アクアに続く2位につけている。

それでもプリウスは、11月のデータでは8762台を売り、カローラよりは上を行っているので、不人気とまでは言える状況ではないと思うのだが、年間ベストセラーを何度も獲得してきた車種だけに、テコ入れが必要と判断したのだろう。

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