〇〇歳で始めるのは遅いと諦める人の言い訳 発揮できる場所を探し続けた人に才能は宿る

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もし、「すべてを他責にしている」「環境が原因でうまくいかないと思っている」という状況でいるとしたら、その思考から抜け出さないかぎり、才能の磨きようがありません。「誰かのせい」にしてしまっているせいで、実は、自分で自分を否定しています。他の人や環境などは、自分の力では変えようがないものです。でも、一方で、自分を変えることはいくらでもできるのです。

「〇〇歳からの□□教育」が才能を殺す

「私はもう〇〇歳なので、今からやっても遅いんだよね」

皆さんがよく言うのが、これです。

でも本当にそうでしょうか。

「英語は小さいときから習っておいたほうがいい」「脳が柔らかいうちに文字を覚えさせる」といった「○歳からの□□教育」みたいなものが"才能を殺している"と、僕は思うのです。

こうした考え癖のせいで、「〇〇歳だともう遅い」という考えになってしまいます。

誰にとっても、"今"がいちばん若い時。何かを学ぶのに「早いほうがいい」という考えを持っているのであれば、「〇〇歳になってしまったから遅い」ではなく、今すぐに学んだほうがいいに決まっています。明日は、来月は、来年は、今より確実に年を取っているわけですから。

小学生の子どもの成績が芳しくなければ「幼稚園のときからやらせておけばよかった」と言うでしょう。中学の"数学"でつまずくと「"算数"をもっとちゃんと勉強しておけばよかった」と言うでしょう。

多くの人が、何かというと「すでに差がついちゃっていることは、今からやったとしてもすでに遅い」と言うのです。

大学生になったら「高校生のときにもっと勉強すれば、いい大学へ行けた」。

社会人になったら「暇な学生のうちに、読書しておけばよかった」。

30代の人は「20代のときに資格を取っていればよかった」。

40代になると「どれだけ遅くても、30代までにはスキルを磨いておくべきだった」。

50代になると「40歳までに転職すべきだった」。

定年退職したら「元気なうちに、もっと頑張って働いておけばよかった」……。

とにかく人は、ひたすら後悔しながら生きているものなのです。これはもはや「"いつでももう遅い"後悔教育観」と言っても過言ではないでしょう。

では、「後悔」しないためにはどうしたらいいのでしょうか? それには、この後悔の連鎖をどこかで断ち切るしかありません。

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どうやって断ち切るか。それには、「今すぐ」⇒「後悔をしないための選択肢を選び」⇒「やる」こと。「やらなかった」という後悔を、なくしていくしかありません。

そう考えると、「〇〇歳だから、もう遅い」という言葉が、やりたくないための言い訳にしかならないことがわかりますね。これが口癖、考え癖になっている人は、延々と後悔の続く、文句の多い人生になってしまいますよ!

人間というのは、1日生きている時点で、昨日よりも成長しています。自分の能力(だと思えるもの)を日々少しずつ尖らせ、それを自分の「才能」にしていくことは、何歳からだってできるのです。――この考え方で努力を積み重ねていけば、最終的には、ものすごく大きなことも成し遂げることができます。

坪田 信貴 坪田塾塾長

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つぼた のぶたか / Nobutaka Tsubota

心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」、多くの生徒の偏差値を上げてきた。一方で、起業家としての顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングへの知見を活かし、企業などにマネジャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業ホールディングスの社外取締役も勤める。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。著書に映画化もされて大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』ほか多数。

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