自己紹介が記憶に残らない人と残る人の大差 石川善樹が考える「自己紹介」の奥義

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石川:自己紹介が成功だったか否かの判断基準は、『自分がいない場でも自分が語られたかどうか』ではないかと思います。つまり、『どれだけ理解されたか』ではなく、『どれだけ語り継がれたか』。その視点から、三者三様、最強の自己紹介メソッドについて考えてみたいと思います。

キャリアや人生にも影響する

横石:こんにちは。横石崇です。普段は3時間ほどかけた「自己紹介のワークショップ」をおこなっているのですが、本日は時間も短いので、そのエッセンスをご披露したいと思います。

そもそも自己紹介とは何なのか。ウィキペディアには、こう記されています。

「自己紹介とは、初めて会う人などに、姓名・職業などを述べ自分が何者であるかを説明すること。〜中略〜自己紹介が可能な部分はあくまでも自身の認識している範囲内であるため、相手は自己紹介する本人が自分を見る見方を受け取らざるを得ない。基本的に自分の事を知らない人間に自分を知ってもらうための行為である。」

要は、自分が何者であるかを説明し、自分のことを知らない人に自分を知ってもらう行為が、自己紹介だと言えるでしょう。

いまの時代、自己紹介は極めて重要になってきていると思います。なぜなら、「売上げアップ、人脈づくり、出世、年収アップ、結婚……」等々と密接につながっているからです。とりわけ最近は、専門領域外とのコラボレーションが求められる時代です。それはつまり、「役職(Know-Howの世界)」ではなく「役割(Know-Whoの世界)」が重視される時代への変換だと僕は捉えています。「自分が何者であるかを説明し、知ってもらう行為」がうまく行くか否かによって、その後のキャリアや人生が大きく左右されかねないわけです。

横石崇氏は、ブランド開発やクリエイティブプロデュースをはじめ、テレビ局・新聞社・出版社などとメディアサービスを手がけるコミュニケーションプロデューサー。のべ2万人が参加する働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」の代表も務めている(写真:HILLS LIFE)

ではチェックインも兼ねて、肩慣らしをしてみましょうか。紙にご自身の氏名を漢字で書いて、即興で“自分”を説明してみてください。

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