「車いすバスケ」の意外と知られていない魅力

日本のエース香西宏昭が語る「世界の戦い」

世界を舞台に活躍している車いすバスケプレーヤー・香西宏昭選手に車いすバスケの魅力を伺う(撮影:友清 哲)

先天性両下肢欠損により、生まれながらに車いす生活を送ってきた香西宏昭選手が、車いすバスケに出会ったのは12歳のときのこと。その後、順調に実力を養い、名門「千葉ホークス」在籍時にアメリカの大学の著名コーチの目に留まったのを機に、香西選手の世界への挑戦がスタートします。

イリノイ大学に編入した後は、全米大学選手権優勝を果たしたほか、全米大学リーグのシーズンMVPを2年連続で受賞するなど大活躍。現在は日本の車いすバスケの第一人者として、ドイツ・ブンデスリーガの強豪「RSV ランディル」に所属しながら2020年を見据えています。

近年、急速に人気を高めている車いすバスケの魅力をテーマに、世界のトップ戦線で戦ってきた香西選手を乙武洋匡が直撃します。

世界の“高さ”に対抗するために

乙武洋匡(以下、乙武):香西選手のように世界を舞台に活躍している車いすバスケの日本人プレーヤーは、今どのくらいいるんですか?

この連載の一覧はこちら

香西宏昭(以下、香西):今シーズンはヨーロッパを中心に、僕を含めて男子選手が3人、女子選手が2人ですね。2016年のリオ・パラリンピックを機に、さらなるレベルアップを求めて世界へ飛び出そうという機運が高まっているように思います。

乙武:以前、この連載で車いすバスケ出身の安直樹選手にご登場いただいた際、日本ではチームワーク重視だけど、海外では互いが互いを蹴落とす勢いでしのぎを削っているというお話を聞きました。現在ドイツでプレーしている香西選手も、これにはやはり同感ですか?

香西:日本との比較で言えば、そうですね。ただ、僕がいま所属しているチームは日本のようなチームワーク重視の雰囲気があります。だからこそこのチームに惹かれたわけですが、個々の力を高めるだけでは限界があり、最終的にものをいうのは総合力だという考え方です。もちろん、チームワークを最大限に生かすためには、やっぱり個々の実力を伸ばすことが大前提なのですが。

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