「圧倒的に成功する新興企業」の頷ける共通点

ユニコーンになるベンチャーの見極め方

「もっとリスクを取れ」「失敗しろ」が日本人へのメッセージだ(写真:Valeriy_G/iStock)
創業期の企業に少額の出資をし、その企業が「ユニコーン」(評価額10億ドル以上の未上場ベンチャー)に成長して上場すれば巨額のリターンを得られるエンジェル投資。ユニコーン企業不足の日本には何が必要なのか。『エンジェル投資家』を書いた起業家&投資家ジェイソン・カラカニス氏に聞いた。

その企業が成功する要因を考える

──エンジェル投資の際には何を心掛けていますか。

投資の対象となるスタートアップ企業は実績がほぼないか、ゼロだ。一般的な投資と比べて失敗するリスクはとても高い。だから、私が投資を検討する場合は、その企業が成功する要因は何かだけを考えるようにしている。失敗する理由は無数に挙げられるからね。

──ある意味、ばくちです。

エンジェル投資家はリスクを取る生き方だ。ただ、ギャンブルになるかどうかは、投資の仕方にもよる。私の場合、成功したエンジェル投資家を研究し尽くし、彼らを出し抜く方法を考えた。その結果、エンジェル投資家になってから6年間の実績は上々だ。約150社に計1000万ドル弱を投じ、6社がユニコーンとなった。現在の運用資産は総額1億5000万ドル以上だから、リターンは実に15倍だ。

──もともとIT系メディアの記者をしていました。

ジャーナリストとエンジェル投資家とで、大切な能力は共通している。ジャーナリストは、多くの人と会い、質問し、断片的な情報を多く集めて、記事のストーリーを見極める。エンジェル投資家も投資候補の創業者に短い質問を重ねて、その人が何かを作りたいというモチベーションを本当に持っているのかを見極める。案件をふるいにかけるのが最も大切だ。

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