最近の説明会では、ある程度事前に企業の理解を深めた上で参加してもらうという活動が重要になってきている。
私が昨年手がけた例では、早期に実施した「仕事体感セミナー」参加学生のみを対象として初回説明会を実施し、そこから全内定者の3割が出たという実績がある。
また、2万人以上が志望する大手企業でも、東西で一回ずつ、1月に実施する「企業理解セミナー」に参加した学生から、数十人単位の内定承諾者が出ているという事例もある。
理解を深めるために、グループワークは一定の効果がある。参加者全員をある程度「仕事理解」させた上で、プレゼンテーションや社員との座談会に繋げることができるからだ。したがって、もし導入できるようであれば、説明会に簡単なグループワークを入れ、学生自身で考え、企業理解してもらうような中身にすることが効果的だ。
もし、それが難しいようであれば、自社のターゲットをきっちり絞り、学生の自社に対する理解度を極力高めた上で、説明会に集め、話をするのが望ましいだろう。
昨年、あるコンサルティング会社が3タイプの異なる説明会への参加を必須とした。この企業は、説明会への参加人数こそ減ったものの、選考の通過率は大幅に向上し、結果的に採用活動は大成功に終わった。これなどは、説明会に参加する学生の「意欲・志望度」を高めた上で、更に徹底的に企業理解をさせ、選考に繋げるというやり方で、ターゲットを絞った採用活動の成功例と言えるだろう。
あなたの会社の説明会はどうだろうか。
・説明会に参加する学生の志望度や理解度を一定に高める工夫をしているだろうか。
・参加した学生の志望度・理解度を一定レベルまで高めるようなグループワークなどを導入しているだろうか。
・自社への志望度・理解度が高い学生を対象にしてプレゼンテーションをしているだろうか。
これを機会に一度見直してみると良いかもしれない。
慶應義塾大学在籍中にジョブウェブと出会い、インターンシップ生として働き始める。
大学卒業と同時に(株)日本エル・シー・エーに就職。経営コンサルタントとして、学校法人のコンサルティングに取り組んだことをきっかけに、2003年3月に(株)ジョブウェブに転職。
現在、新卒事業部の事業部長として、企業の採用活動のコンサルティングや学生を対象とした各種リサーチ、教育研修コンテンツの作成に取り組む。
1977年生まれ。富山県出身。
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