「災害報道」で問われるローカル局の存在価値 被災エリアの放送局が伝えるべき情報とは?

被災者が求めている情報を届ける
誰もが知ってはいることだが、自然災害の恐ろしさは「突然起こる」ことにある。
つまり、災害報道は、その局が平時にどれだけ備えをしているかが出てしまうわけだ。中国放送(RCC)はどうだったか。RCCテレビの情報番組「イマなまっ!」(月〜金曜、15時〜16時50分)MC・青山高治アナウンサーは、「4年前に起きた土砂災害で大きく変わった」と語る。
「4年前の」とは、2014年8月20日に広島市安佐北区と安佐南区で発生した土砂災害のことで、関連死を含め77人が命を落とした。
「避難行動に対する呼びかけや危機意識は、広島全体で大きく変わりました。1999年に起きた大きな土砂災害がきっかけで、土砂災害防止法が改正されたほどですから。広島で何かあると基準が見直される。そういう街なんだと、改めて痛感しました」
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